京都三大奇祭『鞍馬の火祭』☆

おぼろ月の下、大きな松明（たいまつ）がメラメラと空に向かって燃え上がります

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最初の記事は『京都三大奇祭』の一つ『鞍馬の火祭』をお届けします

京都に住んでいると様々なお祭りと共に季節の変わり目を感じる事が出来ます

例えば解りやすい所で言えば

『祇園祭り』が終われば梅雨が空ける・・

みたいな感じで

今回の『鞍馬の火祭』が終われば本格的な秋の到来・・

と思えるんですね

大学時代、貴船・鞍馬に近い場所にず～っと下宿していたのでその気になれば

『鞍馬の火祭』は何時でも観に行ける環境にいました。

しかし、鞍馬へと続く京福電鉄がその日になると沢山の観光客でごったがえしていて

とてもその中で頑張って見に行く気になれなくて・・

今回は何となく

火の洗礼を受けたい！

と言う気持ちが出てきて、衝動的に当日行く事に決めました

京都は非常にコンパクトな古都なのでちょっとその気になれば

色んな文化・伝統に触れられる素晴らしい場所なんですよね

そんな訳で、お片づけもそこそこ京福電鉄で鞍馬へ向かいました

鞍馬山の空には沢山不思議な雲が出ていて・・まるで『火祭』を楽しみに待っていたかの様な青龍・朱雀・白虎・玄武の『四獣神』たちが、鞍馬へ大集合している感じでした

この『鞍馬の火祭』の由来は

其の昔・・
平安京の北方の守護として祀られていた『由岐神社』を鞍馬の方へ遷宮（せんぐう／本殿を他に移す事）する時に神様が民衆にさらさずにお移りされる様に夜、松明をかがり火として鞍馬へと誘導した・・

との事でしたけれど、

emy的には神様を民衆にさらさない様に・・

だけではなく、やはり災い封じの『火の浄化』

と言うイメージが大きいんですね

火の点火を待つ巨大な『松明』たち・・全ての松明に『紙垂（しで／和紙を折った飾り）』が付けられ『松明』そのものが『神の化身』です

鞍馬温泉に続く街道には京町屋が並び、祇園祭の時の様にその家の家宝を軒先に並べられています

鞍馬寺の山門前には、御神輿が並べられ『神域』として立ち入り禁止・・神輿の『三巴』の御神紋が輝いていました

各町家には『鉾』を奉っています・・『鉾』は平安時代の京都で『疫病退治』として多く広められました

夕方、６時になると『松明』に火が灯され、狭い街道を「サイレイヤ、サイリョウ」と言うかけ声と共に練り歩きます

家の前には『たき火』が置かれています

凄い『オーブ』！！やはりお祭りには色んなエネルギーが集まってくるんですね・・

圧巻なのが、最後300本の大小の松明が鞍馬寺の山門に大集結します

始めて『火祭』を体感しましたけれど、凄く神聖で

激しくて・・素晴らしいお祭りでした

それでは皆様も素敵な週末をお過ごしください・・