「鯉の風呂敷」プロジェクトX・・☆

昨日の関西は完全に「花冷え」！

京都は西宮より更に寒く、７℃くらいまで冷え込みました・・

今回の新作「鯉の風呂敷」は、未開発の分野のプロジェクトXです

まず、以前「掛け軸」＆「着物」でお世話になったドレスキャンプ・細川氏を捕まえて色々話しをしていたのですが、

私の中ではまだ「スカーフ」にも使える様な柔らかい生地か「風呂敷」の様に悪までも「包む」or「飾る」

目的で作るかハッキリとイメージ出来ていませんでした

何事も最初にしっかりとした目的を決めるのは肝心

そして最終的に中途半端な作品を作る考えをやめて

ちりめん風のしっかりとした生地で風呂敷を作る

事に決定

細川氏にも

「今回、ちょっと自分で動いてみるわ・・」

と考えをまとめました

染めの文化と言えばやっぱり京都

インターネットで色々調べて伏見区にある転写や染めをされている工場へ足を運び工場長とお話させて頂きました

布に直接写真を転写すると想像を超えた金額になります

そこで親身になってくれた工場長さんは昇華転写と言う技法だと予算的にも大丈夫ではないかと教えてくれました

しかし、そこの工場では昇華転写を扱っていないので東大阪にある会社を紹介してくれました

私はそのまま東大阪へGO～

個人の写真家が「風呂敷を作りたい！」と言って来た人は今まで誰も居なかったみたいなので

昇華転写をしてくれる「中島洋紙株式会社」の中島氏もビックリされていました

昇華転写とは一度、写真を紙に焼き付け、その後生地に転写する技法です

中島氏はこんな私の要望に色々答えてくれました

「どうすればこの鯉の写真が鮮やかに・・豪華に再現できるか」

真っ白い生地の表だけ写真を転写するのは全くクオリティーとして問題は無いのですが、裏地がそのままだと安っぽく見える・・

裏地専用に青とかピンクとか色々データーを作ってみたのですが、そうすると表の写真に裏地の色が影響して写真が濁って見える・・

そこで出た中島氏の発想が凄い

「表と裏、同じ写真を転写したらどうなるか？？」

するとすると・・

想像以上に重厚感があり、色やディテールが鮮明な素晴らしい出来上がりとなりました

試作品を中島氏が持って来て目にした時・・

不思議ですね・・笑いがこみ上げてきました

中島氏も笑っていました

この「ダブル転写」は版がずれない様に転写をするのが大変ですが、最終的に満足の行く仕上がりとなりました

気がつけば、予算オーバーでしたけど（笑）

でも、やっぱり自分が納得する物を作りたかったし、訳の解らん写真家の為に色々手を尽くしてくれた中島氏には感謝感謝です

「鯉の風呂敷」は全部で６種類

金運アップを願って・・

愛情運を願って・・

女子力アップを願って・・

仕事運アップを願って・・

サイズは69センチ×69センチ

お値段は一枚￥20,000（税込み）

発表は４月23日（木）からのskog写真展。

次は５月7日（木）からの東京イベント。

そして7月31日（金）から仙台イベントです。

この場をお借りして、制作をサポートして下さった皆様にあつ～～く御礼申し上げます