出雲国マニアック参拝Vol.1 イザナミの鏡☆

東出雲市に鎮座する御祭神・イザナミの神社『揖夜（いや）神社』
境内の紅葉が奇麗に色づいていました・・
そして出雲にはこの様にお尻を上げた狛犬さんを良く見かけます

黄泉の国を支配する女神・イザナミは、三重県の熊野や宮崎県・高千穂にも

神社がありますが、ここ出雲国の『揖夜神社』は


『揖』とは一礼を意味する・・


其の名の如く、

夜（闇）の世界へ敬礼をする

感じで、イザナミの世界を深く感じる事が出来る神社です

何時も、出雲国参拝の時はいわゆる『表舞台』の神社を

良く参拝するのですが、今回は何故かその真逆『裏舞台』の

場所を巡りたくなりました

この世の全てが『陰陽』の法則でバランスが取られている様に

『陰』の部分を感じ取り、

より出雲国の神々を知りたくなったのかもしれません・・

それには『揖夜神社』を始め、

同じ東出雲に存在する

あの世とこの世の境目・・『黄泉比良坂（よもつひらさか）』へも

足を踏み入れなければなりません

『揖夜神社』の拝殿
ここまで大きくて立派なイザナミの神社は今まで見た事がありません

手水舎の龍も独特な雰囲気をかもし出しています

鳥居の前の灯籠も凄い存在感・・

拝殿に近づくとドキっとする瞬間があります

それは拝殿の中央にある『鏡』

大きくてキラキラしていて・・

本殿のイザナミに全てを見透かされているような・・

自分自身の『陰』を映し出されるような・・

ここ『揖夜神社』の『鏡』の存在

はが異常に象徴的です

まるで黄泉の世界へ誘われるような大きい鏡・・
とても正面からは撮影が出来ませんでした・・

手を合わせていると先ほどまで快晴だった空があれよあれよと言う間に

雲に覆われ、風もかなり強く吹いてきました

何だか本当に『黄泉の国』へ足を踏み入れたみたい・笑

旧暦の神在月の出雲・・

何時以上に『陽の力』に対して『陰の力』も強いのかもしれません

そして強風の中、次に向かうは『黄泉比良坂（よもつひらさか）』

ここ揖屋町一帯が瞑界とされているので、揖夜神社を参拝するだけでも

十分、瞑界ワールドを感じる事が出来ますが、

やはり神話の舞台となった場所も行ってみたいもの・・

��以前、ブログで『黄泉比良坂』の神話もちょこっと書いています）


国道から農道に入りしばらくすると

確実に空気の流れが変わる場所がありました

（もうすこしで黄泉比良坂へ着くな・・）

と思った瞬間、看板が目の前に見えて来ました

ここが冥界とこの世の境目、黄泉比良坂です

映画のロケに使われたり、有名な神話なので

大々的に宣伝をされ、実際にこの地へ訪れると拍子抜けされる方が多いと

地元の方にお聞きしていましたけれど、

急に吹き出した風のおかげでしょうか・・

小さな石の間に風が吸い込まれて行き、実際に冥界がこの奥に存在しているよな

感じがするんですね

冥界って何だか怖い印象があるかもしれませんが、

イザナミのもつ神秘性と『産む神（うぶすな）』のスケールの大きさを思うと

～『産む事』は表役者を作るために存在する影である～

事を改めて実感しました

出雲国にはまだまだ探求したくなる場所が存在しますね

to be next ・・