5/28/2014

太陽と月の間と私・・*Vol.6 神秘のベールに包まれている出羽三山☆

〜この御神門を抜けると国宝・羽黒山五重塔が鎮座される〜
久しぶりに朱の御神門の前に立った。

此処へ来るのは10年以上前に初めて出羽三山へ来た時以来だった。

・・正直避けていた。

何故ならその時、国宝・羽黒山五重塔を抜けて

急な参道を登って神社へ向かったのが本当に苦しかったからだ。

あの時、精神が病んでいたのか?仕事に疲れていたのか?

参道を登っている時、めちゃくちゃ具合が悪くなった。

神聖な山に失礼と思いつつ嘔吐を繰り返しながら登った。

約1時間かけて登り切った時、憑き物が完全に取れていた感じだった。

『これが羽黒山のパワー・・?』

あまりのしんどさに頭の中が真っ白になったけれど、

同時に心身ともにスッキリとして身体が軽くなっている事に驚いた。

〜出羽三山神社へ向かう古道〜
目の前の朱の御神門を見るとあの時の記憶が蘇る・・。

十数年前神社に目覚めた時、日本全国を行脚した。

山形県へ行った時は、千葉〜茨城〜福島〜山形とコースを決め、

5日間かけてざっと回った。

当時、まだまだ神社に関する情報誌もなく、

インターネットも普及していない時代・・。

今でもバイブルの1つである『神社事典』を片手に

地図とにらめっこしながら巡って行った。

カーナビなど便利なものもなく、

道に迷いながら・・時に道行く人に尋ねながら

必死に参拝へ行っていた。

何故、其処までかき立てられるのか? 

 理由を考える事もなく、

ただ、降りて来る言葉や神懸かりの出来事は

今まで味わった事の無いトランスに陥っていた。

必要だから与えられている・・

自分の為でもあり、人の為でもあり、

その『時』『タイミング』がちゃんと用意されているのだ。

神社にハマるきっかけをくれた出雲を始め、

全国の主流の神社・マニアックな神社を

片っ端から探して行った。 

その時、最後に向かったのがこの出羽三山で、

あまりのスケールの大きさに度肝を抜かれた。

でもこれが、何百年と変わる事の無いリアル聖地なのだ。

何もない・・自然しかない・・

そのむき出しとなった神聖の空気に触れると

第三の目が開かれたような感じがした。

これが日本の神道・・

先人たちの研ぎすまされた五感の信仰・・。

その時、羽黒山へ行った後、月山8合目まで車を走らせ

湯殿山に向かった。

しかし、残念な事にタイム・オーバー!

湯殿山へ登る事が出来ず、悔しい気持ちを胸に

東京まで一気に帰った事を覚えている。

あの時からロングドライブは当たり前だった。


 朱の御神門を抜けるといきなり急な下り階段があり

その先には小さなお社が沢山ならんでいる。

聞いた事も無い神社の名前が続くけれど、

1つ1つおもむきは素晴らしい。

森深い参道を歩くと滝が流れ、

川には雪解け水なのか、もの凄い勢いで流れている。

もうしばらく進むと国宝・羽黒山五重塔が見えて来た。


五重塔の隣には樹齢1000年の『爺杉』があって、

まずその凛とした姿に圧倒される。

定かではないが、この五重塔は平将門が創建したと伝えられている。

朝廷を追われた皇子と平家・・

彼らの伝説を辿ると、超越した神通力の様なものを感じてしまう。

昔からリアルサイキックたちは、誰にも汚される事のない

『道奥』へ身を潜めていたのであろうか?

そしてその神秘のベールは時空を超えて現代でも息づいている・・。

突如、森林の奥深くに鎮座する五重塔を見ていると、

改めて出羽三山の凄さを思い知らされた。

今回はここで十分!

湯殿山の白龍に会いに行こう・・

to be next・・ 
  

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