マドンナ・ブルーの微笑み Vol.6 Blue sky Blue・・☆

～ソレントのホテルのバルコニーからナポリのヴェスヴィオ山を望む～

洞窟住居の『サッシ』から再びナポリ近くの港町

『ソレント』ヘ到着したのは夜21時をまわっていた。

夜のソレントの街並は、活気のある港町で、

建物は可愛らしいネオンで飾られている。

有名なカンツォーネ『帰れソレントへ』でも知られるこの場所は

ただ夜の宿にだけ滞在した。

もっと散策したかったけれど、美味しいシーフードを口に出来ただけでも良かった。

南イタリアは乾いた土地に比例して素晴らしい海岸に囲まれた場所で

次の日はその中でもひときわ有名な『アマルフィー海岸』へ

向かう日だった。

日が昇り始めた頃には目が覚めて海岸線に突き出ているホテルのバルコニーから

街を一望する・・

向かい側にはヴェスヴィオ山を望む絶景。

島国の日本に生まれ育ったemyはこの海を望む景色にホント心洗われる。

昔、美大受験の為、絵の勉強をしていた時

～太陽の光の角度は世界各国違うので
色の見え方が違う～

と言う事を学んだ事があった。

どうやら日本は『青色』が映える国らしい・・

確かに日本の朝は『青一色』な感じがする。

海の色も深い青色に写る。

そしてヨーロッパは『マゼンタ（赤色）』の発色が良いらしい。

その影響だろうか・・

早朝の海は夕焼けの様に赤く染まっているような感じだ。

朝食を済ませた後、バスへ乗り込みアマルフィーヘ向かった。

断崖絶壁の海岸線を走っていく。

車窓の風景は、急な崖から山の斜面に向けて

貼り付くように密集して立てられている街並・・

日本でもここまで窮屈な感じで家が立ち並ぶ風景はあまり見ない。

途中に立ち寄った『ボジターノの丘』に

雲一つない澄み切った空を仰ぐマリア像があった。

マリア様に青い空・・Biue sky Blue ・・

また『自由』と言う言葉が頭に浮かんだ。

そしてまた30分程走らせると『アマルフィー海岸』へ到着だ。

真っ青な海に真っ白な建物・・

爽やかなコントラスト！

アマルフィーもまた、断崖絶壁の合間に存在する小さな窪地に出来た港町だった。

建物に囲まれた広場には大聖堂『ドゥオーモ（Duomo）』がある。

バロック形式で作られた大聖堂は、キリスト文化とイスラム文化の融合で

何処となくエキゾチックな感じがする。

ここの守護聖人はキリストの12使徒の１人『アンドレア』

元々『アンドレア』は漁師だったらしく、

港町の守護聖人になっているのかもしれない。

でも・・

面白い事に『アンドレア』が

島根県・美保関の『美保神社』の御祭神

えべっさんの『事代主命』に思えてしょうがない。

何故ならこのドゥオーモと美保神社の形が良く似ているからだ・笑。

～美保神社～

大聖堂を後に、街中を散策した。

さすが、港町だけあって塩の香りと魚の香りが漂っている。

そして南イタリアの特産品、オレンジ・レモン・唐辛子のカゴが

鮮やかな色をかもし出している。

狭い街中の隅々まで観光に訪れた人々を楽しませるお店が

ひしめき合っていた・・。

その雰囲気は何処となくトルコの『バザール』と似ている。

南イタリアの中でこのアマルフィーだけが、大聖堂を含め

イスラムの香りを少し含めた街だったかもしれない。

明日はクリスマス・イブ・・

頭の中は既に久しぶりに訪れるバチカンの事でいっぱいだった。

next tomorrow・・