11/14/2014

ゴール・フォートの大和撫子 Vol.4 本来の自分の姿・・☆

〜テラピールームの前は、プールになっていたらしい〜
 外から懐かしい動物たちの鳴き声が聞こえて来て

目が覚めた。

猿、鳥、リス・・特にリスの甲高い鳴き声は特徴的で

鳥の鳴き声以上に耳をつく。

そして元気いっぱいルアンちゃんとサハンちゃんが

『emyさん!おはよう!』

とご挨拶に来てくれた。

一体、何時なんだろう?

時計を見ると9時前だった。

雅子さんは既に起きていて食事の準備をしていた。

『子供たち、1週間秋休みで家にいるんですよ〜・・
うるさくてすいません。
ゆっくり休まれました?』

と気遣って言うけれど、

雅子さんこそ、ほとんど寝ていないのではないかと

こちらが心配になってしまう。

外はしとしとと雨が降っていた。

朝起きて雨が降っているのは初めての経験だった。

しかし、不思議とその雨に

(今日はゆっくりしなさい・・)

と言われているようだった。

実際、朝起きて雨が降っていたのはこの日だけだった。

雨期とは思えないぐらい、初日以外はずっと

昼間晴れていた。
  
雅子さんとは日本に居る時、

ずっとラインで電話やメッセージの

やりとりをしていたけれど、

あまりこちらの状態を聞いてはいなかった。

ただ、船便の手配をしていたので

順調に準備が進んでいると思った。

そして朝食後にやっと状況を聞く事が出来た。

すると、相変わらずスリランカタイムでカフェの準備が

進んでいるようで進んでいなかった。

雅子さんはもう、散々色んな困難と苦労の経験を

この土地で積んでいるので、

動揺も見られず淡々と状況を話してくれた。

やはり異国の地で異人が、商売をする事に関して

色々と国からのルールがあり、

店舗の建築以上に手続きが面倒くさそうだった。

ただ、店舗が出来たから店を始める・・

そんな簡単な流れではなさそうだった。

『そっか・・じゃ〜今回も撮影は出来ないのかな??』

とほとんど出来上がっている店内ぐらい

撮影出来るかと思ったが、

細かい所で机のサイズが違っていたり、

暖簾をかける棒がペイント出来ていなかったりと

見た目以上に完全ではなかった。

でも、既に彼女の拘りがにじみ出ていて、

壁にかけられている絵からさりげなく置かれておる

日本芸術の置物まで

『エスニックと和の融合』

と言う感じで素晴らしかった。

何より、南国らしく高い天井が気持ち良い。

高温多湿ならではの知恵だが、

天井が高い方が暑さをしのげる・・。

『このままだとアーユル・ヴェーダのテラピーを先に
始めようと思っているんですよね。
今度は食事も徹底したヴィーガニズムにして、
テラピーと食事でどれほどの効果が期待出来るのか
見せて頂きたいんですけど』

ヴィーガニズム=ヴィーガンとは、

肉・魚・乳製品を一切、とらず

野菜と果物だけの食事療法。

雅子さんも徹底したヴィーガン生活が効いているのか

日本にいる頃より痩せてはいるけれど、

決して不健康な感じではなく、

逆に筋肉の締まり方や血行に至るまで

心身共にバランスがとれている感じだ。

2年前の激やせとは雲泥の差。

でも、彼女の良い所は何に関しても

アディクト(中毒)する事はなく、

日本に居る時は思いっきり肉・魚・乳製品を

美味しく頂いていた。

そしてスリランカに戻ってヴィーガン生活にチェンジして

体内の調子を整えて行った感じだ。

『・・なので、今日はどのような連続テラピーにするか、
スケジュールを決めますね!』

そして脈診をすると

『ピッタ(火)がかなり上がっています。
emyさん忙しいし、常に色んな事を考えているから
仕方が無いと思いますけれど、ご自分で思っている以上に
ストレス溜っていますよ』

と言われた。

仕事柄、インスピレーションを降ろす事は

想像以上に脳の中を酷使しているに違いない。

写真も鑑定もある意味、脳内で使っている部分は

一緒だと思う。

2つの仕事を同時にこなし、

頭の中をフル回転させているので仕方が無いと

言えば仕方が無い事だけれど、

雅子さんは身体全体に覆っている『殻』を外して

『本来の自分の姿』を出したいと言っていた。

本来の自分の姿・・一体、どんな姿なんだろう??

今、感じている自分は自分じゃない?

何時も鑑定の時、お客様の『心の声』を聞いて

『自分が心の中で思っている本当の声』

を伝えているけれど、

いざ自分の事となるとおざなりになってしまう。

そして雅子さんは夜、子供たちを寝かせてから

机で施術内容をずっと考えていた。

あまりにも真剣に考え込んでいる彼女の背中を見て

プロフェッショナルの意気込みを感じた。
 
 to be next ・・ 

   
  


    

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