2/10/2015

幻想櫻記*Vol.2 思い出レコード・・☆

〜京都御所の桜の下に佇むノラちゃんたち〜

悲しみや喪失感から乗り越えるためだろうか、

たまこと過ごした色んな出来事が日々、思い出され

まるでアナログレコードの溝をたぐるように

思い出は1つ1つ線を型付けて行く。

たまこを譲り受けた翌日、いきなり午前様だった。

撮影の仕事が終わった後、とある映画会社の試写会に招待されていて

仕事上のお付き合いもあり、行かざるおえなかった。

でも、頭の片隅にはたまこの事が気になって仕方が無い。

初めて飼うネコ・・

しかも子猫・・

果たして大丈夫なのだろうか・・?

桜吹雪の中、車を急いで走らせ

ドキドキしながらドアを開けた。

たまこはリビングのソファーの下から出て来て、

全く動じる事なく普通に近づいて来た。

『良かった・・』

トイレもちゃんとしているし、

部屋の中で暴れた形跡も無し・・

帰ってから慌ててご飯をあげる。

ネコの舌にも好みがあって

たまこはお魚系しか食べなかった。

 何時も大人しくお留守番をしているたまこを見て

『ネコは家につく』と言うことわざを思い出した。
  
しかし朝、仕事に出る時は

大声で鳴きながら玄関まで追いかけて来る。

やはり寂しいそうだった。

そして何時もうしろ髪を引かれる思いで仕事に出かけていた。

やはり生き物を飼うのは向いていないのか?

当初、この葛藤はずっと続いていた。

ある休日、部屋の掃除をしていると

たまこがベランダをつたって隣の部屋に入り込んでしまった。

内緒で動物を飼っていたので、

一瞬、慌ててしまったけれど、

お子さんの居ない隣のご夫婦は

たまこの事が凄く気に入ってしまい、

その日から私が出張などで家を空ける時、

率先して預かってくれた。

『不思議なネコちゃん・・
 そしてとても賢いね。
emyさんが帰って来る日もちゃんと解っているし、
朝、律儀に主人と私に挨拶しに来るのよ!
まるで(お世話になります)って言っているような・・』

今まで不甲斐のない飼い主のせいで、

たまこは色んな所に預かってもらっていたけれど、

どんな場所でも同じ事を言われた。

毎朝、家族1人1人に挨拶をして、

お行儀良くお留守番をしていたらしい。

たまこが来てから6回も引っ越しをしているけれど、

幸運にも引っ越し先には誰かしらたまこの面倒を

率先して見て頂ける家族や友人が存在していた。

ある意味ラッキーだった。

おかげさまで仕事に没頭する事も出来た。

そして最初、

『この子は血が濃過ぎて発情しないかもしれない』

と言われていたけれど、

数ヶ月経って、いきなり夜、雄叫びをあげるようになり、

またその声が異常にうるさい。

そう・・しっかり発情をしていたのだ。

マンションを追い出されないように

慌てて獣医さんへ連れて行き、

避妊手術を施した。

雌の避妊手術はお腹を開く大掛かりなものなので

入院すると思いきや、

その病院は手術後、数時間で自宅へ帰る事が出来た。

最初、麻酔が効いているのかぐったりとしていて

お腹にグルグル巻きにされていた包帯が痛々しかった。

しかし、気の強いたまこはその包帯が不快らしく

直ぐに口で包帯を引っぱりながら外してしまう・・。

お風呂からあがったら

生々しい手術後がむき出しになって

しかも縫い合わせた糸を口で引っ張っていたので

慌てて包帯を巻き直した。

何度、包帯を巻き直しても直ぐに外してしまう。

このままでは傷口が化膿するか開いてしまうので

何とかたまこが包帯を外さない方法を絞りだし、

結局、スポーツ用のサポーターをお腹にまく事にした。

〜サポーターを巻かれたたまこ・笑〜
 かなり嫌な顔をしていたけれど、

さすがにサポーターは外す事が出来なかったので

術後は問題なく、傷も奇麗に治っていた。

飼い始めはホント、ネコの事を全然理解していなかった。

一緒に旅行へ行ったら喜ぶと思い、

人間のようにあちらこちらへ連れ回した。

今から思うと本当に可哀想な事をしたと思う。

そしてたまこが来て1年が過ぎた頃、

写真の仕事にプラスして本格的に鑑定士の仕事を始めた。

それと同時にたまこのサイキックな部分を

沢山見る事となった。

to be next・・

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