6/03/2014

太陽と月の間と私・・*Vol.9 両性具有の月讀・・☆



〜明治の文化漂う鶴岡市内の旧西田川郡役所〜
酒田市を後にして、

明治文化漂う鶴岡市の旧市街を散策した。

鶴岡市は何時も横目で通り過ぎるだけで

ゆっくりと訪ねた事がなかったので今回は丁度良い機会だった。

何時も放浪は神社中心・・。

たまには時空をワープして古き良き時代の建造物に触れるのも

良いものだ。

西洋文化に和の要素も入っているそれらの空間は、

どちらに傾く事もなく絶妙なバランスで調和が取られている・・。

違った角度から言うと一種の

〜両性具有の美〜

と言った感じだろうか?

両性具有・・アンドロギュヌスはギリシャ神話の中にも登場する。

女性・男性以外に両方の要素を兼ね備えたアンドロギュヌスは

古代哲学の中で

太陽の男・地球の女そして両方を兼ね備えたアンドロギュヌスは『月』・・

と位置されている。

月山の守護神『月讀命(ツクヨミノミコト)』

男神・女神ではなく中性の神とされ、

emy自身、月讀の中性はこのアンドロギュヌスではないかと

思っている。

月讀を含めた三貴神・・

天照大神(アマテラス)素戔嗚尊(スサノオ)そして月讀・・

女神と男神の中間には中性の神が存在する。

女神に偏る事無く、男神に偏る事なく、

完全なる『3』になる為には中性の神の存在も必要なのだろう。

『古事記』などの神話の世界では

月讀のエピソードはあまり語られていない。

そのハッキリと存在を位置づけされていない所に

神秘性を感じている。 

だからだろうか・・アンドロギュヌスの月讀は

神秘の力を備えている。

その神秘の力(ムーンパワー)は

自然の中にも人間にも影響を与えている。

〜鶴岡カトリック教会天主堂〜

 相変わらず何も前調べもせずに、放浪するものだから

いきなり珍しいものに触れて驚く事がある。

遠くに赤いとんがり屋根の教会が見えたので

何となく気になって立ち寄ってみた。

これまた西洋との融合らしい、

武家門の先に小さな天主堂があった。

そして中に入ると礼拝堂に畳が敷かれていて、

それもまた面白いと思った。

胸で手を合わせて十字を切り祈りを捧げる。

幼少の頃からずっとカトリック系の学校へ通っていたので、

今だに祈りの言葉が忘れずに口ずさむ事が出来るのだ。

祈りを捧げた後、ゆっくりと礼拝堂の中を歩いていると

目の前にマリア像が現れた・・。

そのマリア像を見てビックリしてしまった。

何故なら『黒いマリア像』だったからだ。

本来、マリア像は透けるような白い肌で清楚な感じのものなのに

この天主堂のマリア像は黒い・・

しかも胸に抱かれている赤子のキリストまで黒だった。

あまりに違和感があって驚いてしまった。

何故、黒いんだろう・・

その理由は解らないが、後で調べて見ると

世界的に見ても珍しい『黒いマリア像』と書かれてあった。

でも黒いからと言っておどろどろしいエネルギーが

出ている訳でもなかった。

母子ともに素朴で、ほのぼのとした優しいさがあった。

『イメージ』とは恐ろしいもので、

自分の知らないうちに心の中に植え付けられているのかもしれない。

そんな感じだったので、

驚いた自分を申し訳なく思い、心の中で

(マリア様、驚ろいちゃってごめんなさいね!)

と思わず謝ってしまった・笑。

to be next ・・

    

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