マドンナ・ブルーの微笑み Vol.2 邪気や災い事を祓う『青』☆

～トルコ発祥の御守り／ナザール・ボンジュウ～

今回、南イタリアへ向かう航空会社は『トルコ航空』だった。

さすが、プレゼント企画だけあってイタリア直行便では無いけれど、

意外と何処かの国経由で行く放浪は、

長いトランジット待ちの煩わしさを覗いて

他国を覗ける面白い部分があったりもする。

スリランカへ行った時もタイのバンコク経由。

夜中の２時に空港へ着いて６時間後の出発・・っと

何とも気がめいるようなトランジットだったが、

日本の料金半分以下の激安で本格的なタイマッサージをたっぷり受けたり

大好きなタイ料理に舌鼓を打っていると

あっと言う間に６時間が過ぎていた。

そして今回はトルコ航空なのでイスタンブール経由で

南イタリアのナポリへ入る予定だった。

トランジット待ちは3時間。

これまた微妙な待ち時間・・笑。

しかし、トルコ航空と決まった瞬間ちょっと嬉しかった。

と言うのは、トルコも好きな国の一つで

あの鮮やかな陶器絵皿（キュタフヤ陶器）やトルコ伝統の御守り（ナザール・ボンジュウ）を

ゲットして自分や友人たちのお土産にしたかったからだ。

トルコに関しては本当に良い思い出しかない・笑。

親日派も効いていたのか本当に皆親切だった。

イスラム圏であったとしてもお酒は飲むし、自由な雰囲気も感じる。

女性は皆、黒い布で顔を隠しているけれど、

エクスキューズを入れれば気軽に写真を撮らせてもらえた。

文化遺産・アヤソフィア近くの激安ホテルに泊まった時は

何と店主が、他のお客さんも含めて繁華街へ飲みに連れて行ってくれたり

��とーぜん店主のおごり・笑）

ベリーダンスを教えてくれ皆でお酒を飲みながら陽気に踊って楽しんだ。

『トルコのピザは美味しいんだよ！』

とデリバリーピザを注文してくれたりと

後にも先にもここまで色々お世話になった国は無いと思う・笑。

イギリス生活の後だったので英語で色々とコミュニケーションを

取る事も出来たし、本当に楽しかった。

ボスポラス海峡を上がって雄大な黒海の景色を見て

感動した事も覚えている。

そして何よりもイスラム圏の宗教芸術に違和感を感じなかった。

礼拝をするモスクの中にびっしりと描かれている草花の唐草模様・・。

『アラベスク』と呼ばれる幾何学的文様は

古来日本の仏教様式にも通じるものがあり、

また壁に描かれているおびただしいコーランは

意味が解らなくてもデザイン的に鮮麗された雰囲気をかもし出していた。

その放浪がきっかけでトルコ陶器とタイルにもハマった。

～トランジット待ちのイスタンブールの空港にて～

聖母マリアに捧げた『ウルトラマリンの青』は崇高と敬意を

意味しているが、トルコにおいての『青』は

身の安全を守る『邪気祓い』の意味がある。

トルコでは邪気ならぬ『邪視』と言う『邪視信仰』があって

ジェラス・悪意・恨みの感情がこもった眼差しは、

相手に良くない事が起きる言い伝えがある。

『目には目を』ではないが、そんな『邪視』をはね除けるように

ナザール・ボンジュウは、目のような形となっているのだ。

そして中近東で発掘される青緑っぽい『ターコイズ（トルコ石）』も

邪気祓いや旅の御守りとして重宝されている天然石。

面白いのがナザール・ボンジュウもターコイズも

自分で買ってももちろん効力が発揮されると思うけれど、

友人など大切な人に送るとよりその人との絆が深くなり

御守り力もパワーアップされると言われている。

決して高いものでもないので、トランジット待ちの時

友人たちの為にナザール・ボンジュウを沢山ゲットした。

悲しいかな・・emyは自分で自分の為に買った事しか無いのだが・・笑。

そして色とりどりの陶器絵皿に目を奪われてしまったけれど、

行きに買ってしまうとこの後、とんでもない事になる。

帰りのトランジットは１時間ちょっとしか無いけれど、

��枚の絵皿に目を付けて帰りまでどうか残っていますように・・と願い続けた。

帰りのトランジットの時、一目散にその絵皿が置いてあったお店に走った。

しかし悲しいかな・・やはり６日後にそのお皿は誰かの手に渡っていた・笑。

やはり良いバイブレーションをはなっている物は誰が見ても良いのだ。

今回の放浪で一番悔やまれたのはこの事だった・笑。

next tomorrow・・