〜バーミンガムへ向かう列車の中〜 |
都心から東北に位置するイギリス第2位の工業都市です。
其処に住んでいる幼馴染みのひこは小・中・高と同じ学校の同級生。
小学校の時はクラスが別だったけれど、
中・高は一緒で、高校の時はバンドも組んでいました。
学生の頃からスレンダーな彼女でしたけれど、パートはドラム・・。
お洒落を楽しむ女の子要素が高い部分と、サッパリとして
白黒ハッキリとした性格部分を持ったハンサム・girlでした。
子供の頃の性格って意外と変わらないんだな・・と思うのは、
Face book以外でも渡航前、何かと便利なLINEでもやりとりしましたけれど、
文章が兎に角短い!
『何処行きたい?』『こんなのあるけどどぉ?』『何時頃になる?』
とこんな風に用件だけがパッパと来る。
その文章から当時の面影が頭の中に浮かんで
実際に会った時、やはり昔と変わっていないのかどうなのか
とても楽しみにしていました。
高校を卒業してから30年・・まともに会うのは始めてです。
無事、バーミンガム駅に到着すると出口が2カ所ありました。
どの出口なのか聞いていなかったので、LINEを送ると
『ごめ〜ん!道路が混んでいてあともう少し時間かかる!
悪いけどニューストリートの方で待ってて!』
と返事が帰って来ました。
しばらくしてまた彼女らしい短い言葉で
『ついてるよ!』『どこ?』『改札の中?』
と来たのですが、お互いなかなか見つける事が出来ない・・。
週末の構内は確かに混んでいて、この人混みの中で
見つけるのは多少困難な感じでした。
しかし、しばらくすると目の前に赤紫のコートを来た
長身美人が満面の笑みで立っている・・。
『まえ〜〜〜!!!!』←小学校からのニックネーム
そう!ひこだ!声の感じも全く変わっていない!
其の瞬間、一遍に気持ちが学生時代にフィードバック・・。
元々長身に彼女はヒールを履いているので更に背は高くなっています。
『女はヒールを履かなくなったら終わりよ!
私はずっとヒール・・しかもピンヒールだから!』
むむむ・・この辺りの女子力も昔から全く変わっていない・笑。
そして喋り方も変わっていないし、喋る速度も一緒。
(きっとそれはemyも同じ!)
『今日はクリスマス・マーケットがあるから行ってみない?』
と早速、街中へ連れ出してくれました。
〜クリスマス・マーケットは大混雑!〜 |
今までも何カ所かヨーロッパのクリスマス・マーケットへ
足を運んだ事があるけれど、こんなに賑わっているマーケットは始めてです。
早速、買ったホットワインのマグカップも人にあたらないように
移動するのが一苦労・・。
『私、お酒が飲めないのよね!』
この言葉が唯一意外だった彼女の一面。
端から見るとお酒好きに思われそうな感じなのに
そんな人に限って、お酒を一滴も飲めなかったりして・・。
『ホットワインなら飲めるかも?!』
と彼女も買っていたけれど、結局一口飲んだだけで
emyが2杯、飲む事となりました・笑。
あまりの人混みに参ってしまい、そそくさと抜けて
彼女の運転でお勧めのレバノン料理を食べに行きました。
車の種類はとーぜん、ミッション!
ヨーロッパでオートマの車はほとんど見ません。
『何かさ〜ミッションじゃないと車を運転している気に
ならないじゃない!』
その言葉もやはり彼女らしい・・。
そして街中から少し離れたモスリム街へ行き、
真っ暗な駐車場へと入って行きました。
(ほんまにここにお店があるの??)
と思う位、明かりもなく人影も少ない・・。
『このお店ね!ホント、イスラム教の人たちしか
ほとんど来ないのよ〜』
と言いながらお店の中へ入って行くと
中は外とは全く対照的で明るい感じ・笑。
彼女はかなりの常連らしく、スタッフみんなと言葉をかわしていました。
〜ひよこマメのコロッケ〜 |
〜トマトの酸味が爽やかなナスと野菜の煮物〜 |
〜マメも入ったお米と日本的に言うと『鳥肉のつくね』〜 |
レバノン料理は、レモンやトマトの酸味が効いた
シンプルな料理・・。
野菜もふんだんに頂けて、とても美味しかったです。
ただそのレストランにはお酒が置いていないので
また車でシティーに逆戻り・・。
素敵な水路(カナル)を散歩しながらBARへ向かいました。
〜産業都市の名残を感じる水路は奇麗に整備されています〜 |
〜巨大ショッピングモール!其の名の如く元郵便局です〜 |
〜Mailboxの中、エスカレーターが紫にライトアップされているのがお洒落〜 |
最初はMailboxの最上階にある話題のスカイラウンジへ
行く予定でしたけれど、結構、人気があるらしく
かなり人が並んでいたのでまたテクテクと水路を歩きながら
別のBARへ向かいました。
楽しい時間はあっと言う間に過ぎ時計を見ると夜中近く・・。
駐車場へ向かう時、昔からの建物と近代的な建物が
上手く合わさってコラボレートしているのに感心しました。
ヨーロッパでは、物寂しい光の色のLEDですら、
風景の中に溶け込んでいます。
〜近代的な建物の横には古い教会が・・文字盤はやはりラテン数字〜 |
始めてお邪魔するお家に夜中近くなってしまった事に
旦那様に悪いなと若干気が引けていると(ここら辺は日本人・笑)
『昨日、帰ったのは1時過ぎやし!
大丈夫よ!気にしないで!』
とあっさり答えてくれました。
そして街中から車で20分くらい・・彼女の自宅に到着です。
玄関に荷物を置いてリビングへ進むと、
ハイセンスな部屋の作りに驚いたと同時に、
その昔、彼女の実家へ皆と何かのパーティーで行った事があり、
とてもお洒落な実家だった事も同時に思い出しました。
やっぱり昔と変わっていないんですね・・センスまでも・笑。
〜リビング〜 |
彼女は、編み物が趣味で、週末はみんなを集めて
編み物教室を開いているようです。
そして部屋の至る所に素敵な彼女の作品が置かれていました。
それがまたどれもお洒落で・・夜中なのにテンションあがりっぱなし・笑。
〜カラフルな柄が好みらしい・・〜 |
〜出してくれた紅茶のポットカバーからコースターも全て彼女の作品〜 |
〜毛糸に熱を加えてフェルト状にした可愛い靴〜 |
〜部屋事に壁の色が違います〜 |
思わず写真を撮りまくってしまいましたけれど、
何処を切っても絵になる・・。
思わずカメラマン魂にも火を付けられました・笑。
『私、好きなものと嫌いなものがハッキリしているから
余計な物がないのよね!』
ホント、其の通りで、食器も益子焼きの1人の作家さんの
物で全て揃えてありました。
ここまでの徹底ぶり・・まさに彼女の『美学』です。
〜花瓶に至るまでその作家さんの作品〜 |
〜朝のダイニング〜 |
〜お庭も典型的なイングリッシュ・ガーデン・・でもデッキを付ける所は彼女のセンスです〜 |
〜階段部分〜 |
2階で用意してくれたゲストルームの壁は
すみれ色で、壁一面の本棚にはびっしりと本が並んでいます。
良く見ると『手塚治虫』『山岸涼子』など懐かしいマンガも
並んでいる・・。
『私、おたくやし、妖怪ものが好きやねん!』
と笑いながら言っていたけれど、ツボは一緒で
こんな時、趣味以上に同じ時代を生きていたんだな〜・・
と思いますね。
その本棚にはついつい手が出る漫画が並んでいて、
久しぶりに明け方近くまで手塚治虫を読んでしまいました・笑
〜 to be next 〜
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