3/15/2013

The Power of City*Vol.9 ホテル・ペンシルバニア☆

$極楽手帳~写真家&タロット鑑定士EMYのブログ

~街を歩いていると良く目にする巨大オブジェ!~

利用している人も多くいるであろうアプリの『LINE』LINE

海外の友人とのやりとりではスカイプ以上に大活躍だ。

渋滞に巻き込まれているバスの中で、

幼馴染みのやんちに無事、到着した事をラインで知らせる。

『無事、到着しました!
それにしてもめっちゃ風が冷たいね・・風


『ニューヨークの冬をなめたらあかん!
これくらいは序の口!』


町家暮らしで寒さに慣れていると思い込んでいたが、

どうやらニューヨーカーから見ると甘いらしい・・ふーんだ

『ところで週末、天気悪そうだよ』

『大丈夫だよ!私は晴れ女だから』

きっとこの時点で、やんちはemyのサイキックぶりを

信じていなかったと思う。

これが後で面白い展開になるとは彼も想像出来なかったに違いない。

『僕は科学者のはしくれだから
目に見えないものは信じないけれど、否定もしないよ!』


彼の言葉は何処までもスマートだ。

小学生の時のやんちはどんな男の子だったっけ??

頭の端のおぼろげな記憶を辿って行くと、

物静かで何時もにこっと微笑むやんちが浮かんで来た。

LINEのやりとりの合間にふと顔をあげると

右手にセントラルパークが広がっていた。

(おぉ~~!!これがセントラルパーク!)

完璧にお上りさん!

セントラルパークに沿って並ぶ建物を見ながら

思わずジョン・レノンが住んでいた『ダコタ・ハウス』を探してみる。

見えるはずが無いのにね・笑。

ほぼ満席だった大型バスは、ウェリントン・シェラトンと

ホテルを経由しながら最後にペンシルバニアへ向かった。

『チェックインの時間は15時なので
まだカギを渡してくれるかどうか解りません。
運が良ければ直ぐにお部屋へご案内出来るのですが・・』


腕時計を見ると14時を少し過ぎた所・・。

(大丈夫!直ぐにチェックインできるよ)

と変な自信が心の中にあった。

後は少しでもまともな部屋でありますように・・。

そしていよいよホテル到着。

emy以外、5~6組のグループが同じ宿泊客だった。

広いフロントで、チェックインが出来るかどうか待っている。

スーツケースを椅子代わりに座っていると

一組の女性に声をかけられた。

『ニューヨークは初めてですか?』

『初めてです!』

『お一人で観光されるんですか?』

『基本、1人ですけれど幼馴染みが住んでいるので
会う予定も入れています。』


『かなり年期が入ったスーツケースですね!
旅慣れていらっしゃる感じだわ~・・』


そう言われても仕方が無い。

emyのスーツケースは20年以上愛用している

初期型の『RIMOWA(リモア)』

当時、7~8万はしたと思うが、

軽くて丈夫なスーツケースは少々贅沢しても手に入れたい。

アルミの素材なので表面はベコベコにくぼんでいる所もあるが、

色んな世界で貼られたシールとセキュリティーチェックのバーコードが

スーツケース全体を囲っている。

20年以上使っていても全く壊れない。

『どんな部屋か・・ちょっと不安ですね』

やはりみんなの不安も同じ所にありそうだ。

そうしている内に、添乗員さんはカギを沢山持って帰って来た。

『皆さん!良かったですね!
今からチェックイン出来ます!』


良かった・・思った通りだった。

『部屋に入られましたら、お湯が出るかとか
直ぐにチェックしてくださいね!
問題がありましたら部屋を変える手配をしますので!』


そこ!気になっている所!

添乗員さんからカギをもらって直ぐに部屋に向かった。

emyの部屋の階は14階・・。

エレベーターに乗っても中にはニュース画面がある。

空港からホテルまで、常にニュース情報が目に入る。

部屋へ向かう廊下に大勢のラテン人が大声で騒いでいた。

安いホテルでは良く見かける光景。

その間をぬっているといくつかの単語が耳に入る。

『中国?韓国??・・日本かな』

人とは面白いもので観光客がどの国から来ているのか

自分の中で位置づけをしたくなるものだ。

思わず

『日本から来ましたけど、それが何か?』

と言いたくなったが、その時はラテン人の囁き以上に

部屋の中が気になっていた。

古いドアにカギを差し込み開ける・・。

遮光カーテンで部屋が真っ暗。

走ってカーテンを開けて、直ぐにユニットバスへ行き

お湯が出るかチャック!チェック

暖房が効くかチェック!チェック

ベッドの堅さはどうかチャック!チェック

emyの中の三大チェックは無事全てクリアだった。

壁も一カ所しか穴があいていない・笑

するとやんちからまたLINEが入った。

『部屋・・大丈夫だった?』

『大丈夫大丈夫!想像以上にまともだったわ!』

『それは君がたまたま運が良かっただけ!
何時もそんな部屋にあたるとは限らないよ!』


ほんと・・彼の言う通り。

しかし、心の中は既に別の所へ向かっている。

心配してくれる彼の言葉をよそに、スーツケースを開いて

早速、街歩きの準備をしていた。


next tomorrow・・歩く

8 件のコメント :

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    こうしてblogに記事をupしながら
    EMYさんはニューヨークを反芻しているのかなと感じています
    ウキウキ感が伝わってきますよ
    (*^o^*)

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  2. SECRET: 0
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    ブログ見ててとってもワクワクしました!ありがとうございます(*^^*)

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  3. SECRET: 0
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    滞在する部屋、気になりますよねぇ。私も今引っ越しを考えているのですが、気にいった物件の方位が悪いようで、そこで足踏みしています。。。emyさんの「脱・不幸慣れ」を読み返していますよ~。最終的には直感で決めるのかなぁ。

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  4. ☆てふてふ☆2013年3月15日 19:33

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    まるで物語を読んでるよう!
    サイキックパワー、どんな形で発揮されたのかしら…。ドキドキ(≧∇≦)

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    ��咲楽さん
    ブログを書きながらあの頃の興奮を呼び起こしています・笑(*^▽^*)

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  6. SECRET: 0
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    ��ゆうちんさん
    ワクワクして頂けて嬉しいです(*^.^*)

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    ��みみさん
    あまり方位は気にされなくて良いと思いますよ(°∀°)b
    悪い方位であれば『吉方とり』されれば良いですから・・。

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  8. SECRET: 0
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    ��☆てふてふ☆さん
    たいした事ないですけれどね・笑(;^ω^A

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