The Power of City＊Vol.8 ドラマチック＊エアポート☆

～グッゲンハイム美術館の螺旋階段～

世界のあちらこちらへ飛んでいて、

『空港』ほどドラマチックな場所はない。

狭い機中の長旅の疲れも、無事空港へ着いた事で

一気にテンションがあがるものだ。

『空港』はその国の象徴でもあり、

その国の『顔』でもある。

今まで色んな世界の空港を観て来て、特に好きなのは

フランスの『シャルル・ドゴール空港』

古い建築の中に鮮麗されたデザイン性が駆使されていて、

去年、降りたった時も思わず

めっちゃオショレ！と言葉がもれた。

それに比べ、日本の空港は殺風景・・

広さはあってもグレーの世界にちょっと物寂しいさを感じる

海外の空港は意外と天井が低い場所が多いが、

日本の空港は本当に天井が高い。

開放感あり、隅々まで掃除が行き渡っている。

其処は奇麗好きな日本人の象徴なのかもしれない。

そして今回は初めてのJFK空港。

果たしてどんな感じで迎えてくれるのだろうか？

さすが、大都市・ニューヨークにあるだけあって

規模がデカイ！

国内線・国際線の飛行機の数も半端ない！

ターミナルの数も桁違い・・

Big City の貫禄に圧倒された。

既に空港から時間は早く流れている。

入国審査を待っている時もあちらこちらのテレビ画面から

ニュースが流れている。

『CNN』『CBS』『NBC』・・etc

何処に焦点を向ければよいのか解らない。

ありとあらゆる情報がザッピングしながら耳に飛び込む。

名前は解らなくても良く目にするキャスターがニュースを読み上げていた。

何だかそのキャスターの存在が身近に感じる。

ぼ～～っと画面を観ているといよいよ審査に入った。

『何の目的で来ましたか？』

『何日間、滞在ですか？』

など質問内容はどの国も同じだ。

ただ、違っている所をあげると顔写真と指紋を全てとられる。

かなりガードが固い。

全てを無事に通過してゲートを出た瞬間、

『WOW！やっと着いた！』

と心の中に安堵が広がった。

滞在先のホテルまで日本人通訳付きの送迎バスが待っていてくれた。

空港の中ではまだ外観温度を感じる事が出来ない。

『今日は風がきつくてかなり寒いです！』

と言う日本人通訳の方の言葉はまだピンっと来なかった。

しかしバスへ移動する為にドアを開けた瞬間、

もの凄い冷気と風が肌をさした。

（やはりニューヨークは寒いんだ・・）

やっと現実が肌を通してやって来る。

一路、中心街へ向かう窓の風景・・

マンハッタンへ近づくにつれかなり車は混んでいる。

ルーズベルト島にかかるエド・コック・クィーンズ・ポロ橋で

ますます流れが悪くなった。

初めて訪れる土地の窓の風景は自然とワクワクする。

特にニューヨークの車窓は色んな映画のシーンと重なり、

自分がその場所に居る事が不思議でならない。

最初に書いたように３ヶ月前には想像すら出来ていなかった。

渋滞に巻き込まれながら少しずつ、中心部に近づく・・。

next tomorrow・・