the Power of City＊Vol.7 順応性？or 雑草魂？！☆

～マンハッタンの老舗百貨店＊macy's～

竹本さんに作品を見せる事が出来たし、

後はNYに着いた後、郊外にあるハモンド美術館の館長さんに連絡するだけ。

ちょっと気持ちが軽くなった。

渡航日も一週間と近づいて来て、

NY在中の幼馴染みと再会するのも楽しみだ。

彼は、渡米して15年・・

ニューヨーク大学歯学部の准教授でもあり研究者でもあり

週末は歯医者さんの先生でもあるらしい。

emyとは180度違う世界で生きている人間だが、

小学校繋がりと言うのは面白い。

お互いの肩書き・人生なんて関係ない。

怖い担任の先生に一緒に怒られていた仲間だ。

長い年月の距離感を全く感じずメールのやりとりをする。

『ところで、何処のホテルに滞在するの？』

『ペン駅の向かえにあるホテル・ペンシルバニアだよ』

するとまた時差を感じさせない程の速さで即行返事が帰って来た。

『マジで！！

何でよりによってHISはそのホテルを進めるの？

最悪なホテルだよ！インターネットの評価、読んだ？？』

彼が心配するのも仕方が無い。

確かに、インターネットの評価を読むと悪評が高い。

壁が穴だらけ。

排水溝がつまりやすい。

汚い・・古い・・etc

などなど恐ろしい事が沢山書いてあるのも目にしていた。

『悪い事は言わない！

今からでもホテルを換えてもらえないの？』

『大丈夫だよ！

最悪なホテルは慣れているし、

ここからチェルシー地区まで歩けるから便利だし・笑』

そう・・emyが滞在するホテルは

タイムズ・スクエアーも近いし、

地下鉄も３本走っていてアクセスも便利な好立地。

ホテルのクオリティーは正直、どうでも良かった。

暖房がきいてシャワーのお湯さえでれば十分！

そして竹本さんと会っている時も同じ事を聞かれた。

『何処のホテルに泊まるの？』

『ホテル・ペンシルバニアです！

何か幼馴染みには止めとけと言われているんですけれど・・笑』

『そぉ？いいじゃない！

あのホテル、古いけどギャラリーまで歩いて行けるし・・』

反応の違いに笑えた。

今まで、仕事を含め世界のリゾートホテルから普通のホテルまで

色々と泊まった事があるけれど、

個人的な意見では日本のホテルが一番素晴らしいと思う。

どんなビジネスホテルでも最低限の『おもてなし』が

出来ている。

ホテルに関して面白い思い出は・・

トルコのイスタンブールで

��泊￥500のホテルに泊まった事がある。

ただ、ベットの『ダニ』に身体中を刺され、

次の日はとんでもない事になっていたけれど・・。

時にセキュリティーの為に預けたパスポートを

なくされかけた事もあった。

その時はさすがに運を天に任せるしかなかったが、

自分のパスポートが金魚の水槽の裏から出て来た時は驚いた。

今となっては信じられない思い出だけど・笑

こんな経験を沢山している自分はほんと順応性があると思う。

それか雑草魂？？

しかし、正直ホテルの悪評を読んだ後は心の中で念じるしかなかった。

『大丈夫！きっとまだマシな部屋にあたるよ！』

自分の悪運の強さも信じている・・

next tomorrow・・