4/18/2016

アラビアン*マジック Vol.4 更に原始への回帰・・☆

〜大ケヤキが印象的な『先宮神社』〜

下社の『春宮』『秋宮』を参拝した後、

諏訪参拝へ来た時のお約束、お昼に鰻を頂いた。

その後、上社へ向かう前に

今回初めて訪れるお宮へ向かった。

まず最初に向かったのが『先宮神社』

街道沿いに佇むひっそりとした古社だが、

不思議な事に、鳥居の前の水路に橋がかかっていない。

普通、神社と水路の間には橋があるものだが、

結界が張られていて誰も寄せ付けないようにしているのか??

簡単にまたげる幅の水路だけれど、

とても珍しい神社だ。

御主神『高光姫命(タカテルヒメノミコト)』

ある諸説によると『建御名方神(タケミナカタ)』の姉神に

あたるそうだが、実際の所不明だ。

しかし、本殿の前に来ると女神が祀られているような

柔らかい空気が漂っている。

その柔らかさと真逆なのが、

お社に覆いかぶさるようにある

いびつな形をした大ケヤキだ。


 大小のコブがあちらこちらに出ている大ケヤキは

より諏訪の古代信仰の象徴のような風格を持っていた。

しかし、その次に訪れた『手長神社』

完璧に原始時代へタイムトリップしてしまう。

〜手長神社〜
 
 『古事記』の中で『手長・足長』の神と言えば、

ヤマタノオロチ伝説で登場する稲田姫の両親になる。

しかし、どう見ても此処『手長神社』

諏訪信仰の原始的な部分、旧石器時代・古墳時代から

既にこの聖地は存在し、

小高い山の中腹から諏訪湖を守っていたに違いない。

実際に本殿の横に手足の長い巨人像(ダイダラボッチ)の絵が

書かれていた。

凄い・・まさしくもののけの世界!

諏訪の祖霊神は此処に鎮座されている!

など色んな事が頭の中をかけめぐり

何だか心の中がワクワクしていた。

  
 そして本殿にはこれまた素晴らしい龍の彫刻が

施されていた。

(やっと此処に来たか・・遅かったな)

と龍神に言われたような気になった・笑。
   
風と水・・まさに諏訪はこの2柱に守られている。

この時点でかなり風の勢いも増していた。

ひっそりとした境内・・。

完璧に時空枠が変わっている・・。

凄い・・これこそ、諏訪にハマってしまう最大の理由だ。



左右に大きく延びている廻廊には御柱で使われる

縄がびっしりと天上をはっていた。


 そしてその廻廊の先にはこれまた珍しい

しゃちほこが狛犬のように小さなお社守っていた。

念願の御柱祭の前日に新しい発見をしたような興奮が

押さえきれなかった。

後は上社の『本宮』参拝で終わりにしようと思った。

不思議と『前宮』へは足が向かなかった。

さすが『本宮』は大勢の参拝客で賑わっていた。

先ほどの原始コースとは雲泥の差。

やはりマニアックなお社へは誰も行かないのだ・笑。

〜『本宮』神楽殿にも縄が〜
 逆に言うと明日、お祭りが始ると言うのに

かなり静かな雰囲気だと思っていたけれど、

本宮の賑わいを見て、やっと祭りの臨場感が湧いて来た。

いよいよ、明日から7年に一度の神事が始る! 

〜to be next

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