アラビアン＊マジック Vol.2 『古代空間』へタイムスリップ！・・☆

〜下諏訪駅の改札から既に別世界！〜

日本全国津々浦々の神社を放浪した中で

特にお気に入りの聖地を三つあげるとしたら

『出雲』『高千穂』『諏訪』

になる。

この三カ所に共通するのは

他では類を見ない『古代空間』へタイムスリップ出来る所。
 
人間の種の根源はアフリカ大陸から始り

気の遠くなるような年月をかけながら

あらゆる人種・・そしてそのDNAから生み出した

風習や文化に別れていった。

しかし、どんな人種にも心の根底で

持っているものがある。

それは神を崇める心・・『信仰』である。

何故『信仰』は存在するのか？

それは生きるためである。

豊かな作物を維持出来るように五穀豊穣を・・

病気にならなず健康に生きて行くために

病気の元とされる『邪気』祓いを・・ 

日本のようなアニミズム（自然崇拝）にしろ、

仏教やキリスト教を代表する一神教にしろ、

何かを『神』として崇める気持ちに国境はない。

ただ、時に『信仰』は危険思想の道具として

利用される事もあり、デリケートな問題にも

なりうるのだが・・。

長野県・諏訪市には、

諏訪湖を中心に４つのお宮が存在する。

まず上社と呼ばれる

『本宮』『前宮』

そして下社と呼ばれる

『春宮』『秋宮』

である。

諏訪湖は琵琶湖程、大きい湖ではないので

車だと1日で４社を全て参拝する事が可能。

もしかしたら流儀的に回る順序があるのかもしれないが、

何時も

『春宮』→『秋宮』→『本宮』→『前宮』

の順番で参拝をしている。

この代表する４社以外にも不思議な神社が鎮座されていて、

お祭りの前日入りをして友人が調べてくれた

摩訶不思議な神社も参拝する予定だった。

『諏訪』に鎮座されるお社が独特なのは

大小関係なく祠の周りを４本の柱が立っている所。

 

『古事記』によると国譲り神話で諏訪に追い込まれた

『建御名方神（タケミナカタ）』が諏訪から出られないように

東西南北、４本の柱で結界を張った事になっているのだが、

個人的にその形は何処から見ても

イスラム教礼拝堂の『モスク』を感じずにはいられない。

モスクを取り囲む２本（or４本）の柱・・。

形式上の物でどんな役割を果たしているのか

詳しく調べていないし

たまたま似ているだけかもしれないが、

この後、ドバイへ行って妄想が広がったのも確かだ。

（それは後半のドバイ編で書くとして・・笑）    

そして2016年申年は７年に一度の神事

『御柱祭』が執り行われる。

『御柱祭』は申年と寅年にしか開催されない

式年祭で日本三大奇祭の１つとされている。

『奇』と言う文字が付くくらい、

原始的で独特なお祭りだ。

前々から興味がありつつ、やっと今年

観に行くチャンスが巡って来た。

上社の氏子さんを親戚に持つお客様の配慮で

木落しの桟敷席を取ってくれていた。

御柱祭のメインイベント『木落とし』は

上社と下社に分けられていて、

くじ引きで順番が決められる。

もし、上社が後になってしまうと

ドバイ出張と重なってしまい、

行くのが不可能になっていた。

その最終決定は２月まで解らず仕舞で、

ただただ、御縁がある事を願って待つしか無かった。

すると２月の中頃、上社の木落としが前半の

4月3日4日に決定した連絡が入り、一安心・・。

ただ5日からドバイへ旅立つので

どちらにしろ慌ただしかった。

日にちが決まると次はどの柱を見物するのか

更に絞らなければならなかった。

一番最初の集合時間は朝7時20分。

早いけれど、本宮一本目の柱が一番大きいので

やはりそれを拝みたい・・。

それに特別な日の早起きは全く苦にならない。

東京の友人も同じ考えだったので

朝一番の桟敷席を取ってもらった。  

７年に一度の神事はどれくらい周辺道路が混むのか？

高速道路まで影響が出て来るのか？？

全く未知数。

正直、京都から長野まで車で行っても

苦にならない距離だけれど、

今回は現地で車で向かっている東京の友人と

合流する形で電車の旅に切り替えた。

京都から新幹線で名古屋に向かい、

其処から塩尻まで『特急しなの』で約2時間。

塩尻からJR中央本線に乗り代え最終目的地の

『下諏訪』へ到着。

 のどかで小さな駅の雰囲気とは裏腹に

プラットホームには柱を引く大きな縄も飾られ

駅を出ると既にお祭りムード一色となっていた。

しかし、屋台が連なっている訳ではなく

ただ金色・銀色のナイロンテープがヒラヒラと

風に揺れているだけだった。

しかし、祭りの前日の諏訪のエネルギーレベルは

かなり違っている・・

それは『春宮』『秋宮』の参拝途中で

ハッキリと見せられた。

〜to be next 〜

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