8/11/2015

ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ*Vol.8 縁・・☆


いよいよJAPAN EXPO の搬入の日を迎えた。

この日のパリの気温は何と40度と言う異常な暑さに見舞われた。

日本と違いフランスには基本、クーラーが無い。

窓を開けていると風は入るけれど、

まさしく熱波!

たった1週間で20度近い温度差なんて・・

今年もやはりかなり異常だ。

話はずっと前に戻って、パリ出張前に出雲から帰った時、

かなり遅い感じでエージェンシーからJAPAN EXPO

詳しい詳細資料が届けられて来た。

出発1週間前・・。

かなりギリギリだったけれど、

その分厚い封筒を開けてパンフレットを見た時、

そのテーマにはっとした。

『縁〜ENN〜』

と書かれていた。

その文字を見た時、

出雲の伊邪那美(イザナミ)が語りかけて来た

〜重要な縁結びが始る〜  

と言う言葉を思い出した。

このテーマに沿ってパリの展示会が転機になるのか?

何となくそんな予感がしていた。

  
会場へのアクセスは

他のブースの作家さんたちが滞在しているホテルへ行き、

貸し切り専用バスで向かう。

シャルル・ドゴール空港近くにあるので、

1人で行くとなれば北駅まで出て

列車で向かわなければならない。

しかも巨大な産業施設の中を大きな手荷物抱えて

行くのは無理だと思い、

バスだけ便乗する事にしていた。


 日本全国から多種のエキスパートが集結していて、

同じ日本人でも知らない事が沢山あり過ぎる。



日本には沢山、素晴らしい文化が存在する。

その柄、素材、手法・・どれもが逸品だ。

JAPAN EXPO は日本のサブカル中心で、

アニメ・ゲームが主流となっているイメージがあるけれど、

しっかりと衣・食・住をテーマとした

伝統的なブースの提供もされていて、

巨大施設全体が日本のありとあらゆる物で埋め尽くされている。

気温40度、ほとんど効いていない空調の中で

汗を拭いながら作品を陳列して行く。

熱中症にならないよう、十分な量の水を持ち込んでいたけれど、

頭の中がぼ〜〜っとして来ていた。

しかも咳はまだ止まらない。

正直、最悪な体調の中でスタートしなければならなかった。

そんな中、本当に助けてもらったのが

アパートで今回、同時期に滞在していた同居人たち。

その中の1人は神戸の本格的なパティシエだった。

彼女はケーキやデザート以外にも料理の達人で、

マルシェで新鮮な野菜を買って来ては

冷製スープやキッシュなどありとあらゆる物を作ってくれた。

搬入からバテバテになって帰って来ると、

『パン焼きましたけど食べますか?』

と本場フランス以上に美味しいパンをスープと一緒に出してくれた。


 そして展示会が始ると

手作りのベーグルにハムやアボガド入りのサンドウィッチを

持たせてくれた。

料理を作る事は大好きだけど、

今回の体力低下でちゃんと作る気にはなれなかった。

でも彼女たちのおかげでかなり充実した食生活を

送る事が出来たのだ。

そして今回の出展にあたって

今までも色々とコラボさせてもらった職人さんたちに

またお願いをしていた。

その中でも『KOI ストラップ』の花かんざしさんは

渡米されていたけれど、

忙しい中、ミニストラップの制作を心良く承諾してくれた。

彼女が作り出すつまみ細工の世界は、

精巧な技術以上に色使いやディテールのセンスが光っている。

そして小さなストラップの中に彼女の素晴らしい魂が

全て注入されていた。
 

奇麗な純白の化粧箱に入れれたKOI ストラップたちは、

通りすがりの誰もが釘付けとなり

立ち止まって手に取ったり、どうやって作っているのか

質問攻めにあった。

そして明日からいよいよJAPAN EXPO がスタートする。

〜to be next 〜

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