5/22/2015

YN(ヤマトナデシコ)←→NY(ニューヨーク)*Vol.7 タイムマシンにおねがい・・☆

〜早朝のマンハッタン〜
時差ボケで早朝4時過ぎに目が覚める。

窓のブラインドをあげて外を覗き込むと

数人の人が行き交っていた。

そう・・マンハッタンは眠らない街。

参った・・完全に目が覚めている。

日本時間だとお昼の15時過ぎになるので仕方が無い。

二度寝は諦めて早朝のマンハッタンを散歩した。

前回も思ったけれど鳥のさえずりが絶え間なく聞こえる。

大都会なのに大都会ではない感じ・・。

桜のような白い花を付けた街路樹も

とても奇麗だった。

オーガニックスーパーのオープンを待って

早速、ヴィーガンフードとクレンズジュースの朝食をとる。

ヴィーガンを知ったのは去年、スリランカへ行った時だった。

アーユル・ヴェーダの施術を受けた後に頂く

雅子さんが作ってくれたヴィーガンフードもジュースも

完璧だったので、スーパーで売られている惣菜は

味付けが凄く濃く感じた。

しかし旅行中は特に野菜不足に陥るので

身体が喜んでいる感じではあった。

今日は歩いて『自然史博物館』『MOMA』に行こうと思っていた。

朝食を食べ終わってもまだ8時過ぎ。

きっとホテルから博物館までゆっくり歩くと

小一時間はかかるだろうから早めに出発をした。

8番街をセントラルパークへ向かって北上する。

通りはビジネスマンたちが溢れていて

足早にオフィスへ向かっている感じだった。

兎に角まっすぐに北上するだけなので道に迷う事は無い。

右手にセントラルパークを望みながら

歴史を感じるアパートが目の前に現れた。

修繕工事をしているそのアパートは

足場を組まれているので全体像が良く見えないが、

位置的にジョンレノンが住んでいた

『ダゴタハウス』だと思った。

ルネッサンス調の重厚な造り・・。

足場の隙間から見える鉄格子や装飾が

高級感を感じる。

そして更に北上して行くと

『ニューヨーク自然史博物館』へ到着した。

〜自然史博物館の正面玄関〜
 メトロポリタン美術館は9時30分にオープンするので

きっと自然史博物館も同じ時刻に開くだろうと思いきや

開場時間は10時だった。

ゆっくりと歩きながら博物館へ向かったけれど

到着は9時過ぎ。

まだ入り口はしっかりと閉鎖されているが

既に多くの観光客が入り口前で待っていた。

ふとiphoneを観るとfree wifi が入っている。

おかげで入場出来るまでface book や

色んなサイトを見ながら待つ事が出来た。

10時近くなるとかなりの人数が博物館に集まっている。

やっとゲートが開いて中に入る事が出来た。

〜博物館の入り口ホール〜
 中に入るといきなり巨大な恐竜の化石が出迎えてくれる。

まさにハリウッド映画『ナイトミュージアム』の世界だった。

あまりに広過ぎて何処からどう見ようか迷ってしまった。

目の前の展示室に入ると両サイドいっぱいに

動物たちの剥製が並ぶ。

正直、剥製は苦手。

屍を生きているように再現するのは自然の摂理に反していて

無理矢理、魂を其処へ止まらせているように感じる。

そしてあの独特な臭いも漂う。

自然史博物館なので展示されているのはトーゼンの事だが

改めて苦手な事に気がついた。

足早に通り過ぎ、民族学のコーナーに迷い混んでしまった。

〜日本の神道コーナー〜
 
 配列がめちゃくちゃな日本の神道コーナーに

思わず笑みがこぼれる。

ネイティブアメリカンや世界中の文化を表現しているコーナーを

小走りに見回してとりあえず最上階の4階へ行った。

すると目の前にジュラ紀の世界が広がっていた。


  一番のりだったのか誰もいなかった。

歴史の順番から考えるとこのコーナーがスタート地点なのだろう。

想像を遥かに超えた化石たちの数に度肝を抜かれる。


 何処まで進んでも恐竜たちの化石が展示されていて、

あまりのスケールの大きさに涙が出そうになった。

この歳になってやっとこの化石たちに出会えた。

1つずつ展示品を自分のルーツと重ね合わせながら

自分が今までがむしゃらになって生きて来た意味を問う。

『頑張ってるな・・私』

珍しく自分を褒めた。

すると遠足なのか先生が小さい子供たちを連れて

恐竜についての説明をしていた。

こんな小さい頃から最高の物を目に触れられる事に

スケールの違いを思い知らされる。

この子たちは既に最高の物の中にまみれて生きている。

半世紀生きてやっと此処にたどりついたemyとは

雲泥の差だ。

そんな世界の中で『ART』と言う自分を表現する事を

発信するのは無棒なのか?チャレンジ精神旺盛なのか??

時に解らなくなる事がある。

誰のため?自分のため?運命?宿命?

答えなど出るはずが無い。

そしてティラノサウルスの化石を見ていると

サディスティック・ミカバンド

『タイムマシンにおねがい』が頭の中に流れていた。

桐島カレンや木村カエラがリメイクしていたけれど、

年代的に元祖ミカさんの歌声が響いていた・笑。

ちなみにミカさんはemyの通っていた大学の

大先輩と聞いた事があった。

そしてバンドが解散した後、

イギリスへ渡られた事も聞いていた。

大先輩の偉業とはほど遠いけれど、

勝手に共通点が多い事が面白いと思ってしまう・笑。

その後、特別展示室も足を運んで

『MOMA(ニューヨーク近代美術館)』へ歩いて向かった。

有名な5thAve.(5番街)を横切ると、

またヴィーガンショップを見つけた。

中を覗くとジューススタンドもあるので

此処で昼食を取った。


ケールサラダにケールをベースにしたクレンズジュース・・。

味は美味しいけれど値段は¥2,000以上した。

両替したドル札が飛ぶ様になくなって行く・笑。

日本って本当に美味しくて健康に良いものが

安く手に入るんだと改めて思った。

MOMAに到着すると、

アイスランドの歌姫、ビョーク展が開催されていた。

彼女の独創的な活動に魅力を感じているし、

何よりもイギリスに住んでいた時が

彼女の全盛期だったので、大好きなアーチストだった。




 展示内容は彼女のフィルモグラフィーから最新のPVの上映、

そしてPVに使用された衣装などビョークワールドが体感出来た。

でも何故、NYで展覧会を開いたのだろう?

どちらかと言えばヨーロッパの方が熱狂的なファンが

多いだろうに・・ちょっと不思議だったけれど、

個人的にはラッキーだった。

常設されているアートも好きなものばかりなので

MOMAはNYへ来る度に足を運んでしまう。

天気も良かったので結局、ホテルまで歩いて帰った。

その日の夜はニューヨーク歯科大学で研究をしている

幼馴染みと会う約束をしていた。

彼が予約してくれたレストランはかなり東側だったので

タクシーを使う事にした。

前回、チェルシーで開催した写真展にも来てくれ

小学校だけ一緒だったけれど、

何時会っても話が異常に盛り上がる。

彼の話は何時もNYの裏の裏まで色々と教えてくれるので

とても参考になるし興味深い。

そして異国の地で頑張り続ける彼の姿は何時も触発される。

『はよ、コンドミニアム買えるよーになれよ!
僕が管理したるから!』

何時もこんな事を言って檄を飛ばしてくれる・笑。

to be next ・・

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