4/09/2015

古都てくてく*貴族と桜(後半)・・☆

〜上賀茂神社・斎王桜〜
今では国民的行事『桜のお花見』

皇族や貴族たちが桜の木の下で盛大に宴をするようになったのは

平安時代らしいです。

やはり古都は文化の発祥が多いですね。

それまで皇族&貴族の間では桜よりも梅のお花見が主流で、

その昔、日本最古の和歌集『万葉集』では

桜よりもダントツに梅にちなんだ歌が多く存在しています。

それから桜のブーム到来に伴い『古今和歌集』へ移ると

逆転して桜をテーマにした歌が梅を抜いたとか・・。

それにしてもは2週間ともたない儚さや、

薄いピンクがヒラヒラと空を舞い、桜吹雪が広がる風景は

何とも幻想的・・。

古書によると『桜(サクラ)』の語源は、

山の神『さ神』が春になると天から地上に降りてきて

桜の木に宿り稲作の神と連携して五穀豊穣を促したとして

その神が宿る『座(くら)』『桜(サクラ)』となったそーです。

emy的には、『桜(サクラ)』と言えばやはり神様一の美女神、

『木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)』

感じますけれどね。

美しさと儚さ・・それだけではなく邪気を祓う花びらの強さ・・。

そんな要因は木花之佐久夜毘売そのものに思えます。    

〜上賀茂神社の境内を流れる御手洗川に漂う桜の花びら〜
 常照皇寺を後に、花背峠に続く国道を車で走らせると

小規模だけど黒田小学校前には桜並木が並んでいて、

その隣に鎮座される春日神社の百年桜はまだつぼみの状態でした。

でも山の中腹にも山桜があり、冷たい風に揺らぐソメイヨシノは

運転しながらも心がウキウキしました

そしてフラッシュバックのように

亡きたまこの姿も目に浮かぶ・・。

きっとたまこの魂も一緒にこのドライブを楽しんでいるに違いない。

そんなセンチメンタルな気持ちを誘うのも

桜マジックかもしれませんね・笑。

花背峠に近づくと桜の風景から一遍して、

険しい山道へと変わりました。

道路の状態も悪く、安全運転に力が入ります。

そして小1時間くらいすると鞍馬温泉の前に

出て来ました。

ここまで来ると市内まで直ぐとなります。

洛北の方は加茂川沿いの『半木(なからぎ)の桜』と言う

遅咲きの紅枝垂桜がピンクのトンネルを作り、

上賀茂神社の境内もまだまだ桜が満開で見頃を迎えていました。

〜加茂川・半木の桜〜

〜何とも気高い斎王桜〜

 上賀茂神社の広い境内の中でもひときわ目立つのが斎王桜

桜の種類で言うと『紅枝垂桜』となります。

名前の由来となる『斎王』は5月に執り行われる神事、

『葵祭』の主役である『斎王代』さまで、

中世の頃まで、伊勢神宮と上賀茂神社の神事を取り仕切っていた

未婚の皇女でした。

そんな高貴な斎王代さまを感じさせるように

気高く気品に溢れた紅枝垂です。

〜朱色に塗られた楼門前に咲く八重山桜〜

神社の朱とほんのりピンクの桜が本当にマッチングしています。


今回は半日かけて色んな種類の桜を楽しむ事が出来ました

後は東京出張から戻り、NYへ行く前に

遅咲きの桜をしっかり観に行きたいと思います。

古都は紅葉の季節もそうですけれど、約1ヶ月間は

桜を楽しむ事が出来ます。

この時間差・・貴族の人たちも計算していたのでしょうか?笑

まだまだ美しい桜を満喫出来る京都です。

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