〜おのころ島神社の松の木〜 |
伊弉諾神宮を後にしてそのまま淡路島を南下。
徳島県と結ぶ大鳴門橋の手前に今回、淡路島の中で最後の参拝となる
自凝島神社(おのころ島神社)へ向かった。
通称 『おのころさん』は南あわじ市に鎮座され、
神話ではイザナギ・イザナミが最初に降り立った 自凝島の舞台となった
聖地である。
しかし島と言っても本土と繋がっているので島ではない。
絵島を始め、ここ 自凝島、そして淡路島と紀伊半島の間に位置する
沼島(ぬしま)に国生み神話が語り継がれている。
そして沼島(ぬしま)は勾玉形の島である所も神秘的。
今回は沼島へは渡っていないけれど、何時かは訪れてみたい。
おのころさんの巨大な朱の鳥居は高速を走っている所からも見える。
そしてその大きな鳥居と対照的にお社はとても小さい・笑。
何時いってもその対比があまりにも可愛らしくて笑みがこぼれる。
〜おのころ島神社の拝殿〜 |
御祭神は、イザナギ・イザナミに加え、夫婦喧嘩を鎮めた
シャーマンのようなミステリアスな女神・菊理媛神(ククリ姫)が鎮座される。
拝殿の3本の鈴は、真ん中にククリ姫、右側がイザナギ・左側がイザナミと
勝手にイメージしている・笑
何処の鈴を鳴らすのか個人の自由だけれど、
emyは、一応3本の鈴を鳴らすように心がけている。
(単なる気持ちの問題だが・・)
このラインアップの効果か、この神社では良縁堅固・夫婦和合に加え、
安産祈願としても有名。
実際に境内の松の木には何時もりっぱな『松ぼっくり』がたわわに
実をつけ、その『松ぼっくり』は子供を授かるお守りとして
全国からそのご利益を頂きに参拝へ訪れる。
emyのお客様も数名、この神社を紹介しているけれど、
『松ぼっくり』効果なのか、
しっかりと妊娠して元気なお子さんを出産された。
そしておのころさんの松は招福の松と呼ばれ、
普通2つに別れている松葉が3つに別れた縁起物となっている。
ところで 『古事記』ではなく、『日本書記』に登場する
ミステリアスな女神・菊理媛神(ククリ姫)は
どんなマジックワードをイザナミにささやいて怒りを鎮めたのか・・??
その記述がされていない事がミステリアス。
最後、火の神を産み落とし黄泉の国の女神となってしまったイザナミ・・。
そして魑魅魍魎の姿をイザナギに見られ、怒り狂ったイザナミ・・。
壮絶なその怒りを鎮めた 菊理媛神・・。
菊理媛神の総本宮である石川県・白山市の白山比咩神社(しらやまひめ神社)へ
足を運ぶ度、マジックワードが気になって何かヒントが無いか
探ってみたけれど、答えは見つかっていない。
しかし、最近ふと思う事がある。
それはある一定の言葉を意味しているのではなく、
『言葉の力』・・言霊そのものを示しているのではないのだろうかと・・。
だからどんな言葉もあてはめる事が出来るのかもしれない。
それは各自、思いついた言葉・・ふと降りて来た言葉。
その言葉の力はあのイザナミさえも鎮める強力な力が発揮される事を
教えてくれているのかもしれない。
もしかしたらあの黄泉比良坂(よもつひらさか)でささやいた言葉は
以外とあっさりとしていたのかもしれない。
『も〜美人が台無しになるわよ!目を覚ましなさい!』
そんな女心をくすぐる言葉だったかもしれないし、
『素敵な彼氏、紹介するから!』
それかもっとあっさりと
『はい!終了!』
もっとシンプルに神々が動く時に発せられる
『オーーーー』
色んな想像の言葉が頭に浮かぶ・笑
言霊の神は他に存在していて、
祝詞の神『天児屋命(アメノコヤネノミコト)』や
一つの願い事を叶えてくれる『一言さん』の『事代主命(コトシロヌシノミコト)』
など鎮座されるけれど、それらの神々は
『願い事を叶える言霊』
に由来していて、その神々の前では
自分自身に誓いを立てるような意味を含まれている感じだけれど、
菊理媛神の言霊は『鎮める』意味があるように思う。
なので、『おのころ島神社』にこの3柱の神々が鎮座されているのは、
問題となっている原因や要因をククリ姫が鎮め、
神生みの夫婦神に良縁を授けて頂く作用があるのかもしれない。
境内の招福の松も3本なのも、拝殿の鈴が3本なのも、
この聖地では3柱一体が、基本なのである。
それにしても神話や神社参拝にハマって行くと
ミステリーハンターに変身して行く自分が面白くなって行く・笑。
でも、子供の頃から『世界七不思議』『考古学』興味があった事も事実で、
神社へ行くと、そんな子供心を呼び覚ましてくれているのかもしれない。
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