夏こそ読みたい『雨月物語』☆

～『ジャパン＊ホラー』の最高傑作『雨月物語』の映画版～

『怒り』と『恨み』のメカニズムについて書いていますけれど、

ここでちょっとこの記事に付随している本をご紹介します

ニッポンでは古典から非常に興味深い『ホラー小説』が存在し、

日本の湿度の高い夏に背筋が凍る様な『怖い物語』が

多く存在しますよね

またその独特の表現方法は世界中からも絶賛されている程、

『ジャパン＊ホラー』は大変クオリティーが高いです

神話の『古事記』から

『嫉妬』『恨み』『怨念』などの『負の感情』は

恐ろしいエネルギーへと変化し、神は荒神へと

人間は魑魅魍魎の怪異へと変化し、

時には相手を呪い・・不幸に陥れ・・最悪の場合は死に至ると言う

『情念の恐ろしさ』を緻密な描写で表現する・・

それが『ジャパン＊ホラー』の世界です

先日、関西ローカルの番組でも取り上げられていた『雨月物語』は

江戸時代後期に署された『ジャパン＊ホラー』の

古典文学代表的読み物です

9編からなる様々な怪異小説はその後の著名な文豪たちを刺激し、

現代に至ってもドラマ・映画・小説にインスパイアされています

著者である上田秋成は大阪出身ですが、

『雨月物語』は京都で出版された経緯となっているようです

千年の都は平安時代の陰陽師から『魑魅魍魎の怪異』でいっぱい・・

何だか京都でこの本が出版されたのも興味深い所です

『雨月物語』の中に『吉備津の釜』と言う物語があります
それは『釜鳴神事』と言う吉凶を占う神事にまつわる内容なのですが、ここ岡山県・吉備津神社へ行くと「釜鳴神事』を受ける事が出来ます
emyも一度は受けてみたいな～・・っと思いつつ、受付が14時で終了してしまうので
数回、吉備津神社へ足を運んでいますけれど今だ経験無し・笑
ただ『吉備津の釜』を読んでいるので
ちょっと受けるのもドキドキもんなんでよね・・笑

現代語訳付きの『雨月物語』は読みやすくてお勧めです

多くの文豪たちに多大なる影響を及ぼした『雨月物語』は

単に『魑魅魍魎の怪異』の恐ろしさだけでなく、

その背景には様々な悲しみや絆、深い愛情の

『人間ドラマ』がちりばめられており、

怖い中でも考えさせられる説法が存在します

巧みな口語と文章は頭の中に『恐怖のイメージ』を

広げてくれますのでこの夏、ちょっと『雨月物語』の世界に

触れてみては如何ですか？

文章が苦手であれば、漫画や映画などもありますよ