12/17/2014

ゴール・フォートの大和撫子 Vol.15 ジェフリーバワのライトハウス・・☆

〜学校の前におにぎりをほおばる可愛いボーイズ〜
日本を帰国する日がまた最後のテラピーの日でもあった。

帰国ギリギリまでしっかりとデトックスをする。

そして、テラピーが終わった後、雅子さんと近くにある

『ライト・ハウス』と言う名のリゾートホテルへ行った。

此処は、スリランカが生んだ天才建築家・ジェフリーバワの設計で

また彼はemyのお気に入り建築家の1人でもあった。

大学でデザインの勉強をしていたけれど、

興味の先は写真と建築だった。

でも不思議と建築家になりたいと言う発想は無かった。

兎に角、建物を観るのが大好きで

これまたオタク要素が入ってくるけれど、

お気に入りの建築家の作品は片っ端から観て行きたい

衝動にかられる。

スリランカへ行けばジェフリーの作品に触れる事が出来る。

2年前、滞在していたアフンガッラにも

ジェフリーの最高傑作と謳われた

『ヘリタンス・アフンガッラ』  

があって何度か足を運んだ。

水平線と一直線に交わるプールからの夕日が

最高だった。

〜ヘリタンスからの夕日〜
 『トロピカル建築』の第一人者であるジェフリーは

ゴールフォートにもリゾートホテルを設計していて、

今回、ここだけは絶対に観に行きたいと思っていた。

でもチャンスは連続テラピーが終わり、飛行機へ乗る前の

最終日しかなかった。

車で約20分。

ジェフリーらしいずっしりとした門構えのホテルが

海辺にあった。

  
大きなテーブルにアールデコ調の椅子・・

昔の建築家の素晴らしい所は単に箱もの部分だけの設計に止まらず、

家具のデザインやテキスタイルに至るまで全てを創り出す 

『総合芸術』的な所・・。

デコ調の椅子を観てあまりのセンスの良さにため息がもれる。


圧巻なのは中央の螺旋階段。

こんなデコラティブな階段は今まで観た事が無い。


 
ポンペイの戦いをイメージしているのだろうか?


あまりに躍動感のあるオブジェたちの凄さに震えてしまう。


 ビュッフェレストランの脇には

海沿いにテーブルが並んでいる。

窓が無い開放感が南国リゾートの素晴らしい所・・。


 随所に蓮の花も飾られ、ホテルの中は心地よい海風が吹き抜けていた。


 大好きな建築家の建物を前にすると

思わず夢中にシャッターを切てしまう・・。

ただどれだけ切っても満足する事は無い。

この空間から離れる事の切なさの方が上を行ってしまうからだ。


ライトハウスではヨーロピアンを良く見かけ、

中国人はほとんど居ない。



自然の地形をそのまま生かした設計がまた素晴らしい。

あちらこちらにつき出る岩はどう考えても

最初から其処の地にあったと思う。


最上階へ上がると中心には水が張られ、

天井から床に至るまで、素晴らしいタイルや絵画があった。

ただ・・『凄い』としか言いようがなく、

異常に興奮している自分が其処に居た。

やはりジェフリーの建物は素晴らしい!

この重厚感・・でも随所にちりばめられた遊び心・・

その空間に身をゆだねている時程、至福の時は無い。

ホテルの中を散策した後、雅子さんとプール脇のテラスで昼食をとった。

テラピーは終了したので少量だけれど、普通に食事をとって良くなった。

3日間、クレンズジュースだけだったので

いきなり固形物が口に入れると胃がビックリのではないかと

ちょっと心配だった。



3品注文して雅子さんとシェアをした。

最初にサラダを口に入れると

舌も敏感になっていて本来の野菜の旨味が

口全体に広がった。

『美味しい・・』

こんなに野菜が美味しいなんて今まで感じた事が

無かったのかのしれない。

次に食べた魚や貝の臭いも鼻につく・・。

思ったより五感も研ぎすまされていたようだ。

  
 最後に食べたベジバーガーは、

本当に重くてお腹がいっぱいになってしまった。

でもトータルして普段食べていた量の三分の一に満たない。

雅子さんはデザートまでいけたけど、


さすがにemyはストップをした・笑。


無邪気に食べる雅子さんは本当に可愛い。

無事10日間、やり遂げたテラピーの後でもあったので、

満足感と従属感に溢れていた。

楽しい時間はあっと言う間に過ぎる・・。

この日の夜に帰国しなければならないと思うと

急に寂しくて帰りたくない衝動にかられる。

これがもう1人の自分、

『寂しがり屋のemy』が出て来た瞬間だった。

to be next ・・ 
 

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