~サン・ピエトロ大聖堂からローマを望む~
ーローマは1日にして成らずー
ー全ての道はローマに通じるー
ROME ROME ROME・・
色んな顔を持つイタリアの中で、ローマ程
陰陽がハッキリとしていてゴチャゴチャとした街はない。
子供のスリも良く見かけるし、観光客相手に詐欺まがいの行為をしている
異邦人もいた。
ローマ帝国の凄さを物語る遺跡たちとは対照的に
何か血の気が多いものを感じるのは何故だろう?
造形の美しさとは対照的に多くの血が流されたコロッセオのせいか?
『全ての神々』を意味し、画家ラファエロが眠る
パンテオンの天井の穴のせいか?
市民集会や議論の場となっていたフォロ・ロマーノの栄光のせいか?
後、カラカラ浴場・パラティーノの丘・・
確か数年前に訪れた時、当然ピラミッドもあったような・・
職人の街、フィレンツェとは違って、
かなり俗世間的な物を感じる・・それがローマ。
ではローマは苦手??・・決してそんな事は無い。
このローマがあってあのバチカン市国のカトリック総本山が、
際立っているのである。
今回、南イタリア周遊の最終日は、ローマで1日自由行動だった。
予定表を見た瞬間、答えは一つ。
~バチカン美術館とサンピエトロ大聖堂へは絶対に行きたい!~
ミケランジェロの『最後の審判』が見たい。
『システィーナ礼拝堂』のラファエロの天井画が見たい。
サンピエトロ大聖堂の屋上から望むローマの街を見たい・・
世界一小さな国家には驚くべき神聖なものが凝縮されている。
他では類を見ない程の宝物たちに沢山会える・・それがバチカン市国。
ルネサンスの宗教画は特に好きだ。
儚げな夢を見させてくれるロマンチックな非現実の世界。
そしてダビンチ・コードの様に絵画の奥に潜む暗号たち・・。
『宗教』=『暗号』は表裏一体。
『ルネサンス』はフランス語で『再生』を意味する。
中世の時代、芸術・社会・化学をヨーロッパに広めた『イタリアルネサンス』は
子供の頃から興味があり、ダビンチなど代表する画家たちの
『素描(デッサン)』集を今でもバイブルとして持っている。
あの頃の絵画は本当に神懸かっていた。
ダビンチの様な絵を書きたくて『素描集』を持っていたのではない。
その神懸かりの線を見ているだけで、頭の中に様々なイマジネーションが浮かぶのだ。
そして今回はクリスマス・イブの日にバチカン市国へ行く。
キリスト生誕の祭り日に行けるなんて、信者じゃなくてもワクワクする。
最後の滞在したホテルからバチカン市国まで約3キロの距離。
朝一番に『バチカン美術館』に向かいたかったので
タクシーに乗り込んだ。
窓からは懐かしい風景が広がっている。
『ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂』の前のヴェネツィア広場をグルっと周り、
フォロ・ロマーノを横切ってバチカンに向かう。
美術館の前には開場の1時間前でも既に多くの観光客で
賑わっていた。
ヨーロッパのクリスマスは日本のお正月と一緒。
観光地であってもシャッターが降りている店も多く、
街を歩いているほとんどの人が観光客。
地元民は家族と一緒に家で静かにクリスマスの日を過ごしている。
9時30分の開場まで今か今かと待ちわびている内にゲートが開いた。
スムーズに中へ入る事が出来、ギリシャ時代の彫刻を横目に
『インマコラータの間』へ向かった。
『処女懐胎』をモチーフにした絵画の前に聖母マリアの像がある。
マドンナ・ブルーが輝かしさを放つ・・
そして次はいよいよ『ラファエロの間』
最初に出迎えてくれるのは『アテナイの学堂』
『プラトン』『アリストテレス』など、有名な哲学者たちが
描かれている傑作だ。
ここから先は撮影禁止なので、目の中に映像を焼き付けるしかない。
『システィーナ礼拝堂』とも言われる
ラファエロが描いた天井画。
首を90度に曲げてぐるっと見回していると
感動と無理な姿勢で頭の中がクラクラしてくる。
天井の隅から隅まで描かれている旧約聖書の世界は
まさに『生きる教科書』・・
やはり何度見ても素晴らしい!
思わず何時間でも其処に居座りたくなってしまうけれど、
もう一つの見所、ミケランジェロの『最後の審判』を見た時、
改めて『イタリアルネサンス』の魅力に取り憑かれてしまった。
ルネサンス絵画に触れている時、唯一現実から思考を切り離してくれる。
素晴らしいものは何世紀経っても素晴らしい。
to be next・・
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今日上司が熱くローマとラファエロの魅力語ってました!
ラファエロって何~?と思ってたのですが、ここで解決(^∇^)!
今回の記事と全く関係ないのですが、今は貴船神社行きたくて、行きたくて、来月か再来月に行きたいなぁと思ってます☆久しぶりの京都です!
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��とちおとめ☆さん
緑に囲まれてとても涼しくて気持ちが良いですよ☆
梅雨がなかなか戻って来ないので今度は『雨乞い』に行かないと・・(;^ω^A