emy版＊All about 『竜』Vol.7 出雲国と『龍神信仰』☆

傍若無人で神々が住む高天原から追放されたスサノオは稲田姫を守るため、
ヤマタノオロチを退治します
この事が汚名返上となりその後、出雲国に素晴らしい繁栄をもたらしました

10年近く出雲に通っていて、行く度に新しい発見や

『出雲国』が栄えていた其の昔、

その土地の文化や風習の深みがどれほど

大和朝廷に影響を及ばしたのか・・

もっと言えば、時代の流れと共にその形が変わって来ているとしても

とても原始的な感覚を味わえるスペシャルな場所です

日本は『海』に囲まれていますけれど、

島根県は朝鮮半島にもの凄く近い事もあって

中国と並び既に高度な文明を持ち合わせていた半島から

出雲国は稲作や鉄器・青銅器など様々な文化や技術を引き継いで来ました

そんな文化継承は出雲神話の中で触れる事が出来ます

～新羅の三崎に網を掛け出雲に引き寄せた『国引き伝説』～

この引き寄せられた場所が『日御碕（ひのみさき）』となります。

其の場所には『日御碕神社』が鎮座し、

『アマテラス＆スサノオ』の２柱が

半島と出雲を繋ぐ海を守っている感じです

海に面している神社のほとんどは『海神系』の神様が

奉られている事が多い中、この『日御碕神社』に

『海神系』の神様が奉られていないのも独特で面白いですね

そんな『出雲国』の時代、龍神の存在もとても重要です

日本で、農耕を潤す『水』は『水神＝蛇神』として

蛇は神格化されていました

八百万の神々が出雲へ集合される旧暦の十月は

風が強くなり海が荒れてくる季節です

その時期に半島から稲佐の浜へ向けて不思議な色を持つウミヘビが

打ち上げられ、

またそのウミヘビはお腹の部分が黄色っぽく

夜に光をあてるとまるで火の玉が

近づいてくるように見えるそうです

八百万の神々が集まる時期に打ち上げられるウミヘビは

～神を先導する使者で祝福をもたらす～

と崇められ、出雲大社と『縁結び会議』終了後に

八百万の神々が集う佐太神社へ

『龍蛇神』として奉られました

そして出雲国が繁栄したのもこの『龍蛇神』のおかげ・・

と大和の王はその霊威力を取り入れたかった程です

以前、稲佐の浜で撮影した蛇のような龍のような不思議な雲・・

『スサノオ』の力強いエネルギーを更にパワーアップさせる龍神のエネルギー・・
それを感じさせる『須佐神社』の龍です

出雲国の神社には『龍の手水舎』を見かける事が

ほとんどありません・・

木や竹など素朴な素材で原始的な形をしているものが多いです

しかし『龍蛇神』の『龍神信仰』と大国主命が一体となっていると感じる

emyお気に入りの神社が鳥取県の大山にあります

それは次回の出雲国参拝ツアーで最初に訪れる

大神山神社・奥宮

です

主祭神が『大国主命』の大神山神社
拝殿の入り口に施された龍の彫刻がとても素敵です
ちょっと見えにくいのですが、目は透き通った水色になっています

拝殿の下に鎮座する狛犬・・
実は片方の右目だけ水色なんですよね
訪れる度に『片目の水色』の謎を色々考えていたんですけど、
emy的には『龍』を表しているんじゃないかと・・
��悪までも予測です・笑）

『出雲国』と『龍神信仰』の関係は

まだまだ語りたい逸話がありますが、また次の機会に書きたいと思います

��月の参拝ツアー・・私もめっちゃ楽しみ