ワンダフル・ペッツ Vol.11 突然のさよなら・・☆

emyは藤田嗣治氏が描く『猫たち』の描写が大好きです
しぐさ・表情が本当にリアルで・・でも何処かひょうきんで素敵ですね・・

何時も側に居てくれたペットたちが

何の予告も無く命が消えた時、

そのあまりにも突然過ぎる状況を理解するのにも受け入れるのにも

時間がかかるものですし、

『何故！こんな事になったのか？私が悪いのか？』

とやり場の無い悲しみや絶望感を自分自身に向けてしまうものです。

人間の言葉が喋られないペットたちの場合、

原因や最後に残された言葉を聞く事が出来ず

悲しい想像ばかりが頭の中を駆け巡ってしまうもの・・。

今までペット・リーディングをして来て

そんな予測出来ない事に

嘆き悲しむ人たちを多く見て来ました。

そして今月、私の友人は最愛の猫ちゃんを突然失いました。

仕事に行く前は何時もと全く変わらない風景・・

玄関まで友人を見送りに来た愛猫ちゃんに

「行ってくるね！」

と声をかけ、帰って来ると最後に声をかけた状態で

眠るように天国へ旅立っていた・・

突然の出来事に彼女は現実を受け入れられない。

最初は眠っているのだと抱き上げてみると

身体は既に冷たく変わっていて・・。

それからずっと彼女は愛猫ちゃんを抱いたまま

ただただ呆然としていたのに違いない・・。

その日の明け方、５時過ぎに私はふと目が覚めたと同時に

メールが入って来ました。

『こんな朝早くにごめんなさい。

今、電話かけても良い？』

この文字を目にした時、既に何が起こったのか解りました。

そして電話の向こうではただただ愛猫の名前を呼ぶ事しか出来ない友人の声・・。

私は友人と一心同体になっていた愛猫ちゃんを見ていたので

彼女の喪失感が痛い程、伝わってくるし、

たった５歳と言う短い命が何故突然旅立たなければならないのか

悲しくてしょうがなかった。

それから３日経って、少し落ち着きは取り戻したものの、

『何故、旅立ってしまったのか？』

理解に苦しむ友人に出来る事は、愛猫ちゃんの声を聞く事でした・・。

愛猫ちゃんに意識を向けると最初に頭に飛び込んで来たのは

安らかに眠っている姿・・。

愛猫ちゃん自身、眠るように天国へ旅立ったみたいでした。

そして

『僕は２歳までの命だったんだ・・それからこんなに多く生きられた』

と言葉が降りて来ました。

��そっか・・最初、定められた運命を超えていたので

何時旅立ってもおかしくない状態だったんだ・・）

と私は悟りました。

今までも何匹か、『定められた寿命』から延命するケースを

見ていて、

『何故？延命出来たのか？』

理由を説明する事は出来ません。

しかし、世の中には確かに『奇跡の出来事』が起こる事があり、

何千・・何万分かの一でその『奇跡』を経験する方もいらしゃるんだと思います。

それからまた数日が経ち、その友人から不思議な話を聞きました。

「猫ちゃんの写真を整理していたら、この前あなたが言ってくれた事が

わかる写真が出て来たのよ！」

それは愛猫ちゃんが２歳になった時に写した写真だったそうです。

ローソク２本を立てた真ん中に写る愛猫ちゃん・・

本人もスッカリ忘れていて

後にも先にもこんなお誕生日の写真は撮っていなかったとの事。

写真を眺めながら彼女は考えます。


『本当は２歳までの命だった』


これはサインのような出来事だったのか・・？


・・・・？？

改めて愛猫ちゃんにとって『２歳』と言うのは

ターニングポイントだったんだと実感したそうです。

その写真で、彼女はかなり現実に目を向けられるようになり

自責の念も和らいだようで

私自身もちょっと安心しました。

今回、このお話を書こうと思ったのは

ちょうど一年前の同じ時期に彼女と愛猫ちゃんの事を

ブログに書いていた事を思い出したからです。

その記事はこちらから・・

この時の記事を読み返して改めて思ったのですが

人間の赤ちゃんは、自分たちで親を選ぶ・・と言われているように

ペットちゃんたちもパートナーを選んでやって来るのかな・・と。

友人の愛猫ちゃんを含め、最近突然天国へ旅立ったペットたちを

立て続けに見ました。

お盆の時期、安らかに天国へ戻られますよう

改めて心からお祈り申し上げます。

合掌。