『emy版・出雲大辞典』Vol. 12 出雲国でアマテラスは西へにらみをきかす！☆

出雲大社からアマテラス＆スサノヲが奉られている『日御碕神社（ひのみさきじんじゃ）』へ向かう途中に『国引き神話』の舞台となった『稲佐の浜』があります
『国引き神話』・・それは出雲国の領土をもっと広げようと力持ちの神様・八束水臣津野命（やつかみずおみつぬのみこと）がこの写真に載っている島『三瓶山』を浜の方へ引き寄せたと言うお話です

出雲国には西の先端に位置する日御碕（ひのみさき）にまるで

大陸や半島からの侵略を阻止するべく結界を張っている神社があります

それは

日御碕神社

神社は元々『お祓い』をする場所でもありますが、

この『日御碕神社』の祓いの力は絶大です

何故ならこの神社のご祭神が

天照大御神（あまてらすおおみかみ）

素盞嗚尊（すさのおのみこと）

と言う強力な２柱の神様が奉られているからです

やんちゃな『須佐之男命』にへきへきしていた

『天照大神』なのですが、

何故かこの神社ではタッグを組んで、西の海へ睨みをきかせているんですね

『祓いの力』が強い日御碕神社のお守りもやはりパワーが宿っている物が多く

邪気祓いの鬼の鈴

交通安全＆病気を治すと言う不思議な『御神砂』

などあります

この神社の宮司さんは大変親切な方なのでこの神社の伝説を色々教えてくれますよ

『天照大神』は太陽神ですが、この『日御碕神社』の『天照大神』の本殿名は『日沈宮』（ひしずみのみや）

『天照大神』の本殿の横の階段を上がると『須佐之男命』が奉られている『神の宮』（かむのみや）があります

出雲国の神社たちは素朴な印象がある大社造の建物様式ですが、この『日御碕神社』は権現造の形式なのでちょっと他の神社とは違った感じを受けると思います

『権現造』・・室町時代に流行った神社の建築様式です

出雲大社で縁結びのお願いをされたなら

その後、この『日御碕神社』に出向いて

『産びの力』を強化されたら如何でしょうか？

神話の中で『縁を結ぶ』事と『縁を産ぶ』は漢字が違いますが、意味は同じです

emyは

「何でこの場所にアマテラス＆スサノヲの２柱の神様が奉られているのだろう・・？？」

と最初訪れた時に不思議に思っていたのですが、

その後、『古事記』を読んで推測出来る事がありました

それは、あまりにマザコン度合いが酷い『須佐之男命』に対して

おとーちゃん『イザナギ』が

「そんなにおかーちゃんに会いたかったら黄泉の国へ行ってしまえ！」

と絶縁状を叩き付けられてしまい、

「何やねん！それやったら黄泉の国へ行く前におねーちゃんに会いに行くわ！」

ともの凄い音を立てながらおねーちゃん『天照大神』の住む

高天原（たかまのはら）へずかずか乗り込んで来たので

「自分の住む場所が荒らされる！！」

とビビったおねーちゃんは、

『須佐之男命』にやましい気持ちが無いかどうか

お互いの心の内を読み合う合戦

を試みます

それはそれぞれの『魂が宿る持ち物』を交換して

その物から子供（神）を生むと言う摩訶不思議合戦！

アマテラスは三柱の女神（それが宗像三女神）を

スサノヲは五柱の男神

が生まれました

いずれも海を守る・海に関係する神様なので

この『日御碕神社』と関係しているのかな・・

と思うのですが、これは悪までもemyの憶測です

「ほ～ら！僕の中にやましい気持ちが無いでしょ？！」

と『須佐之男命』はおねーちゃんの住居に居座って

やりたい放題、暴れた挙げ句、おねーちゃんが怒っちゃって『天岩戸』へ隠れてしまうのですが・・

結局、あの

お互いの心の内を読み合う合戦

は何だったんだろう・・

と不思議に思うemyであった・・

『emy版・出雲大辞典』は来週火曜日にまた書きます

週末はちょっと違うネタをお送りしま～す