『emy版・出雲大辞典』Vol. 11 男の嫉妬ほど怖いものは無い？！☆

出雲大社の拝殿前に捧げられている『榊（さかき）』
『榊』は神様に近い木としてお供えするだけでなく、邪気を祓う意味もあります

『大国主命』は八十神（やそがみ）と呼ばれる大勢の兄神たちからこき使われいました

それは末っ子だから・・と言う立場だけでなくそーとーなイケメンだったらしいのでかなりのやっかみも入っていたご様子

そんな兄神たちのマドンナ的女神、

『八上比売』（やがみひめ）のハートを射止めてしまったので

兄神たちの怒りは頂点に達します

八上比売（やがみひめ）メモ

兄神たちが『八上比売』に結婚の申し込みをしようと向かっている途中であの有名な『因幡の素兎（しろうさぎ）神話』があります。
まぁ～・・正直、鮫（わにざめ）を騙して痛い目にあった兎にも非がありますけれど、そんな怪我で苦しんでいる兎を兄神たちはさらに傷の苦痛をを与え、『大国主命』は兎の傷が癒せる方法を教えました。その優しさに感動した兎は『八上比売の心をあなたが掴むでしょう』と予言します。
普通に聞くとこの予言はハッピーエンドなのですが、ここから壮絶な兄神たちの『男の嫉妬』が炸裂するんですね

出雲大社には『因幡の素兎神話』の像があります
大国主命が担いでいる袋は兄神たち全員の荷物です・・

『八上比売』を『大国主命』に奪われて嫉妬に狂った兄神たちは

あの手この手で彼を二回も死に追いやってしまいます

しかし『大国主命』の死に嘆き悲しんだ母神・刺国若比売（さしくにわかひめ）は天の神にお願いをして２度も『大国主命』を蘇生させました

このままだといくつ命があっても追い付かないと、

母神・刺国若比売（さしくにわかひめ）は

おとーちゃん『須佐之男』の居る場所へ

『大国主命』を向かわせます

『須佐之男』の娘『須勢理毘売』（スセリビメ）は『大国主命』の姿を見るやいなや

一発でフォーリン・ラブ

（大国主命は何処でもモテモテ）

あれれ？？

現代的に考えると『大国主命』と『須勢理毘売』（スセリビメ）は同じおとーちゃん・・兄妹なんですけど？？？

まぁ～・・何でもありが『神道』の面白い所なんですが・・（笑）

おとーちゃんもおとーちゃんで、『大国主命』が娘にふさわしい男性かどうか色々試練を与えるんですね

兄神からは２度も殺され・・

おとーちゃんからはもの凄い試練を与えられ・・

『男の嫉妬』ほど怖いものはありません・・

これを全てクリアする『大国主命』は

単なるイケメンだけでなく

あらゆる困難をビクともしない『男』の中の『男』

そりゃ～力強い縁を導く神になる訳ですよ・・

そして最終的には目出たく『須勢理毘売』（スセリビメ）を正妻にして立派に出雲の国を治める事になりました

（ところで『八上比売』は何処へ行っちゃったのかしら・・？？）

『大国主命』は八百万の神の中で一番の『モテ男』です

『emy版・出雲大辞典』では解りやすい様に

神様の名前を一つに統一して書いていますけれど、

以前ちょこっと書いたみたいに本来、神様には沢山の『他の呼び方・名前』

が付いているんですね

その中でもこの『大国主命』の名前の数はトップに挙る程、

色んな名前の持ち主です

『大穴牟遅神』（おおなむちのかみ）

『大物主命』（おおものぬしのかみ）

『葦原色許男神』（あしはらのしこおのかみ）

『八千矛神』（やちほこのかみ）

『宇都志国玉神』（うつしくにたまのかみ）

などなど・・

神様一のモテ男は色んな名前を使い分けて色んな場所で浮き世を流していたのかな～・・

とemyは『大国主命』妄想で

頭の中がパムパム状態になるのであった・・（笑）