10/01/2015

みちのく神めぐり*Vol.2 天竜&金龍・・☆

〜秋葉神社・下社〜

出発の朝は雨は止んでいたけれど

どんよりと曇っていた。

予報では雨雲が東へと移動している。

今回は雨雲と共に東へ東へと車を走らせて行った。

名神高速道路〜新名神に入り、愛知県、静岡県と続く。

長距離運転をしていると、

その場その場で雨が降ったり止んだりするので

その境目を体感出来る事が面白い。

浜名湖PAで、東京と東北の友人にお土産を買い、

浜名湖西へ降りてからお気に入りの

うなぎ直売所の老舗へ立ち寄った。

結構、のんびりした感じで向かっていたので

秋葉神社が鎮座される天竜区に入った時、

既に15時をまわっていた。

『ヤバい・・・』

秋葉神社は奥深い山に鎮座されるので

急がないと上社まで回れない。

何をのんびりしていたのか!!

ちょっと焦りが出た。

今回、3度目の参拝になるけれど

見事に何時も雨 or 曇り・・。

結構、参拝晴れ女

どんなに雨が降っていても

参拝中は雨がピッタリと止まってくれていた。

久しぶりに天竜川に沿ってどんどん北上して行く。
  
山に囲まれた天竜区に行くと天候が影響しているのか

何時も山から白い煙のような雲が空へと向かっている。

その姿はまさに天に昇る龍の姿そのもの。

きっと『天竜』と言う名前はこの風景から

名付けられたのだと思う。

それがまたハンパない数でゆらゆらと

あちらこちらて龍が天に登って行く。

『秋葉神社・下社』に到着した時、

やはり雨がピタっと止まってくれた。

参道前にネコが餌を食べている。

5年前と全く同じ風景・・。

しいて時間の流れを感じたのは

親子だろうか、もう一匹ネコが増えていた。

うっそうと茂った木々の間にそびえる

石の階段を登って急いで本殿に向かう。

ひっそりとした境内・・。

久しぶりに訪れたけど、やっぱりこの神社は良い!

手を合わせていると、

メラメラと足元から炎があがり、

背中が汗ばむ程の熱さに包まれる・・。

祭神の『火之迦具土大神(ひのかぐつちのおおかみ)』

の力は本当に凄い。

雨でひんやりとしている境内とは裏腹に

全身は燃える様に熱くなっていた。

そしてその勢いにのって上社へ向かう。

下社から上社までどれくらいの時間を要したのか

覚えていなかったので社務所の宮司さんに

思わず尋ねてしまった。

『下社から上社までどれくらいの時間がかかりますかね?』

『そうですね・・大体40分くらいです』

やはり山道なので結構、時間がかかってしまう。

急いで車に乗り込み永延と山道を登って行く。

〜秋葉神社・上社の参道入り口〜
   
 やっと頂上に付いて車から降りると

いきなり雨が降り出した。

『あれ〜・・これで見事に3回連続雨に降られた!!』

思わずため息が出る。

何故だろう?

何時も下社では雨が止み、上社では雨に降られる・・。

 やはり山の天気は変わりやすいのか??

そして参道をかき消すかのような

深い霧に包まれていた。

霧に包まれた石の階段をゆっくりと登って行く。

すると四獣神が四方を睨む御神門が見えて来た。



 柱を這うように

玄武・青龍・白虎・朱雀の神々は

5年前はまだ出来たばかりで神木の香りも

漂っていたけれど、今では良い感じに周りの木々と

馴染んでいた。

そして更に階段を登りきると

参道の真ん中に何やらデカイ茶色の塊が見えている・・

何だろう??っと近づいて見ると

でっかいヒキガエルがでんっと道の真ん中を塞いでいた・笑。

『今回の水先案内人はカエルさん?笑』

微動だにしないカエルが変に可愛く思える。

やっと社務所に着いて見上げると

相変わらずピカピカに光る黄金の鳥居が

目に飛び込んで来た。

〜拝殿前の黄金の鳥居〜

 周りのグレーの風景をかき消すような見事な黄金色・・。

この鳥居を見ると

『来た〜〜〜!!!』

と改めて長旅の実感が湧いて来る。

それと同時に金の鳥居は金龍に見えて来た。

そう・・

此処は火龍金龍 へと姿を変え高く天界へと

登って行く聖地なのだ。

単なる想像に過ぎないけれど、

この聖地はそんな映像が目に浮かぶ程の

エネルギーに満ちている・・。  

時計を見ると16時44分。(444のゾロ目)

何とか時間も間に合った。

そして金龍にピッタリの黄金のお神籤を引くと

相変わらずドンピシャのお言葉が書かれている。

神様は何時も何処かで見ているのか?笑。

御朱印を書いてもらう間、何度も目を通した。

それにしても雨は激しく降っている。

思わず御朱印の筆を走らせている

宮司さんに愚痴をこぼしてしまった。

『私、今回3度目の参拝に訪れたんですけど、
3回とも見事に雨に降られちゃって・・』

すると宮司さんは筆を止め

『それはラッキーじゃないですか!
この上社は雨の日に参拝されると
(ふりこみがある)と言って特に自営の方は
雨が降るとわざわざ参拝に来られる程なんですよ!』

『ほんとですか?!ちなみに私も自営です。
そっか・・言い事ありますかね・笑。
そして参拝に来たら鹿とか見るんですけど、
今回はでっかいヒキガエルがいたんですよ〜。
ビックリしました!』

『それも凄い!
これも伝説の1つですけれどね、
昔、行基がこの山を訪れた時、背中に
ヒキガエルが引っ付いていてそこに
(秋葉)と言う文字が浮かんでいたそうです。
それがこの神社の名前の由来なんですよ!笑』   

何だかこれっいわゆる『呼ばれた?』と言う事なのか??

参拝先で良く宮司さんと話込む事が多い。

何故なら、面白い伝説や神話の話を聞ける事が多いからだ。

上社の宮司さんはユーモラスで

どのお話も笑いがこみ上げそうになった。

『此処は神社のサファリパークですから!』

その表現も笑った・笑。 

そして宮司さんから聞く伝説は

時に『日本人の思想(神道の思想)』

素晴らしさを感じずにはいられない。

そしてこの夜は掛川に泊まり、

駿河湾のご馳走に酔いしれていた・笑。

〜to be next 〜  

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