~江島神社の正面~
月曜日の東京は朝から雨・・
しかもあつい雲に覆われていたので1日中降りそうな感じだった
でも、数十年ぶり(多分20年以上経っている)に江島神社へ行こうと
直感が降りて来ていたので、龍神の息吹にあふれた江ノ島へ行くには
雨が似合っているのかもしれない
友人の車で第三京浜に乗って藤沢~鎌倉~七里ヶ浜と走る海岸線は
やはり気持ちが良い・・
その昔、流行の先端を行っていた『逗子デニーズ』は
今は無いけれど、何となく爽やかな空気感は昔と変わっていなかった。
東京に住んでいた頃、金沢文庫に友人の実家があって、
週末、良く泊まりがけで遊びに行っていた。
その頃、CMデザイナーの仕事をしていて、
細かい作業が本当に合ってないと疑問に感じながら仕事をしていた中、
同期で入った金沢文庫の友人はタイプが似ていて、
良く仕事を抜け出し、渋谷のバーゲンセールに走ったり、
不夜城のような仕事を放り投げて夜中に飲みに行って朝まで遊び、
酒臭い息を潜めながらプレゼン会議に出ていたりと
はじけまくっていた・笑。
そして金沢文庫で過ごす週末はちょっと贅沢な感じで、
同じく広告関係の社長をされていた友人の父親が作る料理は
プロ級の腕前を披露してくれていた。
安いお給料でも精神的には大変豊かな時代だった。
そしてもし関西に戻っていなければ、今頃、真鶴半島辺りに住んでいたかもしれない。
真鶴半島も夏になれば、仕事帰りに夜中車を飛ばして、
仲間たちと良くシュノーケルをして遊んでいた
一軒家を借りている出版関係のオヤジがいて
明け方にそのオヤジ宅に着くと一眠りをし、
シュノーケルで、トコブシや魚・ウニなどを取りに行き、
地元のイケメン双子漁師にさばいて料理を作ってもらった。
特にウニのパスタの味は忘れられない・・。
こうやって回想を書いていると結局、昔から『食の神様』に
守られていたのかもしれない・笑。
お金が無くても常に美味しい物にありつけていたし、
その思い出は頭の中に豊な経験としてずっと残っている・・。
その事を考えると本当に『食事』と言うものは
豊かな人生を歩む中で、大きなポジションをしめているのかもしれない。
そして何故、真鶴半島に移住したかったのか??
それはまず海がとても奇麗で海の恵みが豊かであった事。
そしてこじんまりした半島は落ち着いて住めそうであった事。
東京からの距離感も良くて、仕事も続けていけると思った事。
結局その後、渡り鳥のようにあちらこちらを放浪して
京都に着地しているけれど、真鶴半島の思いは消える事が無い。
関西に戻ってから年に数回、東京へ来て神奈川県の方へ参拝も
良く行っていたけれど、何故か湘南方面は足が遠のいていた。
なのに今回は無償に江ノ島へ行きたくなった。
前回、訪れた時は単なる観光で行っただけなので、神社の印象は皆無に等しい。
其の頃のemyは全く神社に興味が無かったので仕方が無い。
急に行きたくなた理由の一つに今回、東京に居る間、
NYで開催されていた展覧会が無事に終了し、三鈴さんからメールも
頂いていたので、芸術の神様に御礼を言いに行きたくなったのかもしれない。
三大弁財天は、直ぐに行けない場所に鎮座する。
奈良県・天川村、滋賀県・竹生島・・そして湘南。
何となく直ぐに弁財天に会いたかった。
雨は小雨へと変わっていて海外線の向こう側に江ノ島が見えて来た。
快晴だときっとディテールがくっきりと見えていると思うけれど、
雨の中に浮かぶ江ノ島は何処か神秘的なオーラに包まれていた・・
next tomorrow・・