ワンダフル・ペッツ Vol.12 悲しみを乗り越えて☆

前回に引き続き、藤田嗣治氏の『猫』のエッチング（版画）をお届けします

７月、ワンダフル・ペッツは突然愛猫を亡くした友人のお話を

書きました（その時の記事はこちらから）

今日はその後、失意に打ちひしがれていた友人が新たなる門出を迎える事が出来た

不思議なエピソードをお送りします。

突然、５歳と言う若さで愛猫ちゃんを失った友人は

しばらくして会うと気丈には振る舞っていましたけれど、

ポロっと涙が出てしまう程、憔悴している感じでした。

「円形脱毛が出来ちゃったのよね！」

とその言葉だけで彼女の絶望感は痛い程、私の心を突き刺しました。

愛猫ちゃんは天国から私にメッセージを送って来ます。

「ぼくと違ってとても元気な男の子が来るから待っていてね。

あまり時間はかからないよ。

遠い所からやって来るからね。」

憔悴している友人にその事を伝えると彼女はただただ

元気に愛猫ちゃんが天国で過ごしてくれているのかだけを聞いていました。

（そうだよな・・

新しいパートナーが来るなんて事・・こんな状態で考えられるはずがないよね。）

でも愛猫ちゃんは『直ぐに来るから』と

しきりに言って来ていました。

しかし、私自身も『直ぐ』と言ってもどれくらいの『直ぐ』なのか予想も出来ず

��日も早く友人が悲しみを乗り越える事が出来るよう願っていました。

それから時は過ぎ、８月・９月と平穏な日々が続く中、

友人は会話の中でふと

「新しい猫ちゃん、何時来るんだろうね・・」

と私に問いかけて来ました。

その度に

「あまり時間はかからないよ。

遠い所からやって来るからね。」

と言う愛猫ちゃんの言葉が私の頭の中を駆け巡ります。

こんな時はハッキリと来るタイミングを告げてあげる事が出来れば良いのに・・

とはがゆい気持ちでいっぱい・・

そして９月の中頃だったでしょうか、

夜、電話鑑定をしている合間に突然『声』が降りて来ました。

『10月の始めにやって来るよ！』

電話鑑定の時は『妖怪アンテナ』はマックス状態（笑）

たまにこんな感じで全然関係ない『声』を拾う事があるんですよね。

（ん～～・・愛猫ちゃんの・・声？？だよね・・今の

でもどうしよう・・今、友人に話すべきかどうか・・）

とこの事を告げようか悩んでいると

友人の方から突然、ネコちゃんの話題が出てきました。

「最近ね、何となく『里親探し』のサイトを見ていて・・

ちょっと気になる猫ちゃんを見つけたんだけでど・・どう思う？」

私はそのサイトをのアドレスを教えてもらい、画面に出てきた

子猫を見た瞬間、確信しました。

（この子！！！この子が友人の新しいパートナー！！）

そして早速、友人にその旨を伝えました。

でもその子猫ちゃんは８月生まれ・・

生まれて間もないこの子が愛猫ちゃんが言っていた

『10月の始め』に

友人の元へ来るのだろうか？？

でも画像を見る限り、この子の様な感じがするし・・

そして友人に尋ねました。

「もし、この子の里親になるとしたら何時来るの？」

すると友人は

「それがね、あなたの言った通りなのよ。

生まれて50日後に里親に出すんだって。

この猫ちゃん、8月の中頃に生まれたからそれから50日後

10月の始めに来る予定なのよ。

しかも、遠い関東から・・飛行機に乗ってやってくるのね。

この子が私の新しいパートナーかな？！」

その時、私はぶわ～～っと胸が熱くなりました。

愛猫ちゃんはちゃんと、友人の事を考えてくれていた。

本当に新しいパートナーの縁を繋いでくれた。

改めて『ペットの熱い愛』に

感動した時でした。

そして先日、大神神社で手を合わせていると友人から写メ付きのメールが来ました。

題名は

『やってきました』

メールを開くと長旅の疲れをみじんとも感じさせない

元気な男の子のネコちゃんが籠から飛び出している写真・・

『元気な男の子が来るから』

とまた愛猫ちゃんの言葉を思い出しました。

タイミングよく『縁結び』の大国主命に手を

合わせている時だったので思わず嬉しいご縁の御礼も合わせてお伝えしました。

愛猫ちゃんを亡くした悲しみは消える事が無いにしろも、

それ以上に悲しみを吹き飛ばす元気な子猫がやって来て

きっと友人はこれから新しいパートナーとまた信頼関係を結んで

行くと思います。

悲しみを超えて迎えた新しい門出・・

私も早く新しいパートナーの子猫ちゃんに会いに行きたいですね。

新しい子猫が友人の元に来てからぱったりと

愛猫ちゃんの言葉は聞こえなくなりました。