そして趣味で写真や8ミリフィルムの撮影もしていて、居間には祖父が撮影した写真が飾られていました
私が今、写真を撮っているのは祖父の影響もあります
そんな祖父宅で子供の頃からず~~っと気になる物がありました
それは
翁の面
20歳過ぎた頃、祖父に
「おじーちゃん、私あのお面が凄く気になるんだけど、どうして能のお面があるの?」
と尋ねた事があります。
すると祖父は
「お~・・そっか。おまえはあの翁の面が気になっていたか!
さすが見る目があるな~・・もっていけ!!」
といきなり譲り受けました
何処からその能面が来たのか何の説明もなく、祖父はいきなり壁に掛けていた翁の面を外してそのまま
私に渡したのです。
いきなりの祖父の行動に驚きましたが、その後翁の面はず~っと我が家のお守り
祖父から譲り受けた「翁の面」
今回、福岡出張でどーしても行きたかった場所がありました。
それは宗像大社・神宝館
神社には良く「神宝館」「宝物館」などありますよね。
歴史的な物を納めてある場所なのですが、結構「曰く付き」の物も多いので
参拝に行ってもこの様な施設には足を運びません。
しかし宗像大社の「神宝館」はどーしても見たい物がありました。
宗像大社の本殿
前日、博多で焼酎やらワインやら飲んだくれて良い調子で帰った後、
やっと宗像大社に行ける事で興奮していたのか、2時間位の睡眠で目が覚めました
「まだ5時か・・」
と思って寝ようとしても全く眠れません
しゃーない・・ここは諦めて身支度をし、宗像大社へ向かいました。
早朝の神社は誰も居なく・・凄く静かで厳かな感じでした
そして笑ったのが、今回の参拝水先案内人は
な・・なんと
カニ
こんなん初めてですよ~(笑)
本殿に入ろうとしたらつつつ・・っとカニがやって来たのは
ええか悪いかわからん!!!
本殿で参拝をした後、うっそうとしげった緑の「鎮守の社」道を進んで第二宮・第三宮へ・・
そしてまた更に奥へ進み、高宮祭場へ・・
この高宮祭場へ着いた時は何か肌がざわざわ・・っとしました(良い意味で)
しばらく瞑想して本殿に戻るとやっと朝の9時!!
良し!!やっと神宝館が開館する時間です
扉が開くのを待っていたら管理人のおじいさんが
「こんな朝早くから来る人は初めて会った!」
と大変驚かれていました。
海の正倉院とも呼ばれている神宝館には
これまた私の好きな銅鏡
そして一番見たかった物は・・
伝説で龍神が海に沈んだ鐘の変わりに渡したと言い伝えられる
翁の面
でした。
数年前、祖父から譲り受けた翁の面を持って
スタジオで撮影した事がありました。
そしてまた同じスタジオで別の撮影をしていた時、
摩訶不思議なスタッフがこんな事を言い出しました。
「この前里帰りした時、宗像大社へ行ったんですよ。
そしたら翁の面があってね。言葉が聞こえてくるんです。
「金欲しかったら金やるわ」・・って言ってるんです・笑
その時、emyさんの翁の面を思い出してね・・これ絶対emyさんの事
呼んでますよ!!」
何を根拠にこんな事を言い出したのか・・
しかしその男性は確かに霊感が鋭くてしょっちゅうスタジオでも
色んなものを見ている感じでした。
それより「金ほしかったら金やるわ」と言ったかどうか謎ですが、
そのスタッフの言葉を聞いてから、その内宗像大社へ行く事があればその翁の面に
会いに行かないと行けないな~・・と思っていました
そして今回、やっと翁の面に会えたんです
撮影禁止なので神宝館の翁の面は、お見せ出来ませんが、
江戸時代に作られた物で今でもお祭りの舞で使われているそうです。
ほんと、福々しいお顔で
「金欲しかったら金やるわ」・・って言いそうでした(笑)
翁の面が目に飛び込んで来た時、思わず
「やっと会いに来れました・・」
と言葉が漏れてしまいましたね
神宝館の中でもひときわ輝いている翁の面でした