6/04/2014

太陽と月の間と私・・*Vol.10 ソシテ『イマ』ヲイキル・・☆

〜肘折温泉にて〜
帰りは山形から直行ではなく、

新潟で1泊してから京都へ向かった。

今回の放浪は、たった2日間の短い中に

偶然が偶然を呼び、素晴らしい時間を過ごす事が出来た。

そして久しぶりに訪れたみちのくの魅力を

また再確認する事が出来、

最近訪れていない青森県や宮城県へも行きたくなった。

京都へ向かう前、久しぶりに新潟市内に鎮座する

白山神社へ参拝に言った。

最後にこれまたミステリアスな女神、

『菊理(ククリ)姫』に挨拶がしたかった。

本来、加賀国の霊峰、白山に鎮座される菊理姫の御霊を

新潟県に分霊し、彼女が夫婦喧嘩を鎮めた

国生み神生みの夫婦神、イザナミ・イザナギと共に奉られている。

そしてこの神社は何時いっても大勢の参拝客で賑わっている。

〜白山神社の拝殿〜
5月に入ったばかりだと言うのに

新潟県は汗ばむ程、快晴で気温も高かった。

行きは真っ暗で何も見えなかった海岸線には

G.Wの影響なのか

沢山の家族連れや釣り人が楽しそうに海辺で遊んでいた。

高速道路は思ったより混雑はなく、

順調に京都へ向かっていた。

丁度、富山県あたりを差し掛かった頃だろうか、

空を見上げると薄気味悪い雲のスジが斜めに走っていた。

地震雲・・

そんな言葉が脳裏に浮かぶ。

忘れもしない3年前の3月11日。

あの時、東京の会議室で対面鑑定をしていた。

地震が起こる数分前にふと窓の外を見ると、

半分は青空で半分は真っ黒い墨のような雲で覆われていた。

まっぷたつに別れた空は異様な感じで

思わずお客様と一緒に

『何か気持ち悪い空だね〜・・雨でも降るのかな?』

なんてのんきな話をしていた。

そしてあの大きな揺れがやって来た時、

あの不気味な雲は地震雲だったのかと思った。

あれ程の気持ち悪さは無かったけれど、

黒い雲が関東へ向かってまっすぐにのびていた。

そして何処となく胸騒ぎがしていた。

19時頃には京都へ到着。

何となくテレビのスイッチを見るとニュースが流れいた。

ふと画面に目をやると一瞬、凍り付いてしまった。

それは数時間前に通った新潟県の海岸で起こった事故のニュース。

子供を含めて家族が犠牲になった悲しい出来事だった。

改めて快晴の気持ち良い中、大勢の家族たちが

海辺で楽しんでいた風景が目に浮かんだ。

その中にこんな大きな出来事が同時に起こっていた事が

信じられなかった。

そして翌朝、東京で311以来の大きな地震が発生した。

ニュースを目にした時、重ねて驚いてしまった。

やはり、富山県の上空で見た雲は地震雲だったのかもしれない。

そして、前回九州へ行った時も大分から乗ったフェリーの中で、

愛媛県沖の大きな地震に遭っている。

つい先ほどまで自分が居た場所で、大きな天災や事故が

起こる度、何時も考える事がある。

〜今、生きている事は偶然で常に色んな出来事が
 周りで起こっている。
その中で自分の身に何も降り掛からなかったのは
 たまたまであり、生かされている証し〜

・・と言う事。 

『生かされている事』には意味があって、

辛い経験から魂を揺さぶられる感動に至るまで、

『今を生きる』と言う事は必ず未来の何処かに繋がっているのだと思う。

その繋がりは人かもしれない、仕事かもしれない、

時に場所かもしれない・・。

放浪の後、立て続けに大きな出来事に遭遇すると、

『今を生きる』事の大切さを痛感させられる。

生かされているemyは、放浪で経験した事を

人に伝え、そして形にしそれを未来へ繋げる役目が

あるように思っている。

鑑定の時も、未来を予見する前に

お客様の『今の状態』を見させてもらう時がある。

逆に未来を予見してから何故この様になるのか、

さかのぼって今を見せて頂く事もある。

そして場合によっては原因の根本を探るために

『今』よりも更に過去・・もっと行くと前世・過去世まで

さかのぼる時もある。

『今の状態』を見ると言う事の意味は、

先へ進めなくなったり、障害が起きている事の原因の

根本が自分の中にある場合が多い。

何故、不安に思うのか?

心の何が足を引っ張るのか?

そしてその原因は何処から来ているのか・・? 

間違った方向性へ向かわないための導きへと繋がるのだ。

自分でも気付かない『今の状態』・・。

人生の示唆をする役目を持っていると、

emy自身も『今』を大事にしなければならないと思っている。

何故自分の心が騒ぐのか?

この不安は何処から来ているのか?

自分は本当にこれを望んでいるのか?

心が喜んでいるのか・・??

今回、出羽三山の神々を示す『過去・現在・未来』へ触れた事は

やはり必然だったと感じてしまった。

〜未来に対する恐れは自分自身の影の部分を見つめる事で
おのずとその恐れは消え、光へと導かれる〜
 

今でも月讀から降りて来た言葉が心の中に残っている。

〜fin〜
 

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