〜丑年御縁年の時に訪れた湯殿山神社〜 |
川・湖・池・洞窟・・時に島。
その中でも湯殿山に鎮座する『白龍』はとてつもなく大きく
山の頂上から下界を伺っている。
悪までもそれはemyの妄想の世界。
山の頂上に龍神の息吹を感じるのは珍しいけれど、
結局、山からの流れて来る伏流水や雪解け水の事を考えると
龍神のルートは山の上からになる。
5年前、初めて訪れた『丑年御縁年』の湯殿山は、
あまりにもこの世のものとは思えない程、神聖な場所だった。
聖地の山から下界を望むと後から凄い風が髪を突き上げ、
大きな白龍が下界へと降りて行くような感じだった。
目は赤い・・それは火?
このとてつもない龍神は何処へ行くのだろう・・?
その答えは肘折温泉へ行った時に解った。
名前がユニークな『肘折温泉』の存在は、
カメラマンの仕事で訪れた東京のとある診療所で知った。
女性誌の取材で訪れたその治療院は、
竹炭を使ったユニークな治療法の取材だった。
其処の待合室に『肘折温泉』と書かれたパンフレットが置いてあって
何だか名前に惹かれて手に取ると、
治療院の先生が
『山形県にある凄い温泉で、名前が面白いでしょ?
ある老僧が修行中に肘を折って、ここの温泉に浸かると
その折った肘が元通りなったらしいですよ。
その言い伝えが名前の由来でしょうね。』
と教えてくれた。
其の頃『温泉』と言えば有名所の
『箱根』『草津』『鬼怒川』『伊香保』
などが、頭に浮かんだけれど
『肘折』の響きは何だか印象深く、
何時か行ってみたいと思っていた。
山形県について全く知識が無い時、
『出羽三山』と肘折が近い関係だと知らず、
参拝の計画を立てている時、よくよく調べてみると
1時間ちょっとで行ける距離である事が解った。
それから『出羽三山神社』へ参拝に行った時は
必ず肘折温泉で宿を取るようにしている。
月山の麓に位置する温泉卿は、春先に行っても
豪雪の雪が溶けていなく、迂回しながら温泉地へ向かった事もあった。
湯殿山へ参拝に行った後、肘折へ向かった時
常宿の内風呂以外に炭酸泉の『カルデラ館』へ行きたいと思っていた。
地元情報で、モーレツ霊泉である事を聞いたので
是非、立ち寄りたかった。
〜素朴な作りの日帰り温泉施設〜 |
素朴な感じの温泉施設があった。
元々、炭酸泉は大好きだった。
源泉があまり熱くないのでゆっくりと浸かれるし、
全身にピッタリとつく泡が血行を促してくれて、
疲れが完全にとれる。
特にロングドライブで寝不足の時は
その素晴らしい効能が如実に身体に現れた。
〜施設内はまるで学校のよう・笑〜 |
施設の長い廊下をまっすぐに歩いた先に
まるで神社の手水舎のような飲泉所があった。
良く見ると其処から源泉の炭酸が流れていて、
柄杓で飲める仕組みになっていた。
その上には神棚があって良く見てみると『湯殿山神社』と書かれていた。
其の瞬間、はっとした。
先ほど、湯殿山の頂上から下界を見下ろした時、
白龍が一気に降りていった先は此処だ!
っと何故だか思った。
そして心の中でつぶやいた。
(湯殿山の白龍さまはこちらに鎮座されているのですね・・)
そして写真を撮ってみると大きなオーブが写った。
そのオーブを見た時、想像は確信に変わった。
〜飲泉所で撮った写真〜 |
後で調べて解ったのだが、
まず肘折温泉がカルデラ(窪地)に出来ている事からの由来だった。
そして肘折温泉卿自体が、活火山のマグマの上に成り立っている事を知った時、
真っ赤な目をした白龍が、この温泉卿と湯殿山を
行ったり来たりしている映像が頭に浮かんだ。
そうか・・だから目が赤いんだ。
また妄想の中で納得している自分が其処に居た。
to eb next ・・
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