11/25/2013

蘇る鳳凰の力Vol.3 八百万の神々が動く時・・☆

〜神々のお出でを待つ稲佐の浜〜

毎年、旧暦の10月10日に執り行われる『神迎神事』

最初に参加したのは去年の秋に開催をした出雲bijin企画の

参拝ツアーだった。

毎年、旧暦の10月10日に執り行われる神事は去年、丁度

11月23日の勤労感謝の日の祝日と重なったので

何時も週末に開催するツアーだけれど、オプションで

参加されたい方だけ金曜日の神事を取り付けた。

『勤労感謝の日』と言えば、伊勢神宮では『新嘗祭』が執り行われる。

『新嘗祭=神迎神事』『出雲大社の式年遷宮=伊勢神宮の式年遷宮』

去年と今年・・辰巳の年回りに出雲と伊勢はまた古代の様に

一体となって日本を守護し、新しい体制を迎えようとしている。

去年、始めて参加した『神迎神事』はあまりにも神秘的で

神懸かりのもので驚きと共に出雲国の凄さを更に肌で感じたものだった。

その昔、出雲の人々は稲佐の浜からお出でになる神々を

〜観ては行けない〜

としてひっそりと音をたてず家の中に閉じこもっていたらしい。

現代では全国から集まったemyを含め何万人と言う参拝者に囲まれている中、

神々がお出でになるのだが、そんなちっぽけな人間の存在をもろともせず、

八百万の神々は浜から出雲大社へ大移動をされる・・。

今年の『神迎神事』は11月12日だった。

去年は、40名の女子たちを引き連れていたので

みなの無事と安全が重視だった。

今年はちょっとまた違った意味で参加したいと思っていたので、

ツアーが終わった後も出雲に止まり、お気に入りの神社を

参拝しながら神事の日を待っていた。

〜神迎神事の時は天候が荒れる〜

確かにツアーが終わった後の出雲の天候は何時も以上に激しいものだった。

朝、晴れているかと思うとみるみる内に厚い雲に覆われ

土砂降りの雨が地面をたたきつける・・と思うとまた直ぐに雨は止まり

みるみる内に太陽が顔を覗かす・・。

1日中そんな感じだった。

『神迎神事』は夜、19時から始まり、それまで雨が降っている事が多いのだが、

今年は珍しく、雲は多かったものの雨は降っていなかった。

1時間30分くらい前に神事が執り行われる稲佐の浜へ行くと

既に大勢の参拝者が集まっていた。

神職の方々を含む関係者の人が、大勢の人の流れを整備し、

メガホンで神事中の注意事項を話している。

そんな中、最後の一言が神々を動かした。

〜今年は数年ぶりに雨が降られない貴重な神事となりましたので、
この後、出雲大社の神楽殿まで神様と一緒に歩いて向かいます!〜

そのアナウンスを言った後、いきなり雨が降り出したのだ。

空は晴れているのに雨だけが・・。

やはり神様のお出での前には雨が降り、その空気が浄化されるのだろうか?

そして松明が焚かれ、始まりの時間が近づくと

雨はピタっと止み、空には月と星が輝き始めた。

満月でもない月がここまで光と放っている・・。

やはり神秘の儀式である。

〜神事が始まる前、月が輝き始める〜
  

そして今まで穏やかに浜辺に打ち寄せていた波の音も

神々のお越しの時、

『ドーーン!ドーーーン!』

と本当に音が激しく変わるのだ!

神々が波に乗ってやって来るかのように・・。

〜波の音の変化を聴くために数名は波打ち際に佇んでいた〜


   そして19時、神事が始まると共に松明の炎も激しくなり、

風が吹き荒れて来る・・。

そして白装束の宮司たちに白い布で囲まれた『龍蛇神』が、

『お〜〜〜』

と言うかけ声と共に、浜から出雲大社へと向かい始める・・。

このクライマックスの瞬間は去年と同じくまさにトランス状態に陥り、

吹き荒れる風、波の音、空の月・・全てが異次元空間のスポットに

飲み込まれ、この世がこの世で無い瞬間を目の当たりにするのだ。

それよりも何よりも今回一番怖かったのは人間そのもの。

『龍蛇神』に続き、我れ先へと凄い群衆がその列を追いかけて行く。

その姿は、恐怖そのものだった。

とてもそんな群衆の波に入る気がなく、

お出でになった神々の余韻をしばらく浜で味わっていた。

    

  
 松明の炎はまだ余韻が残っていて近づくともの凄く熱かった。

そのゆらゆらと揺れる炎の光から鳳凰が飛び立って行く様に思えた。

〜水のエレメントから火のエレメントへ・・〜

今年の『神迎神事』ではその事がやはり頭に浮かぶ。

龍神から鳳凰へエネルギーの流れが変わって行くのを

その時、革新的に感じたのだった。 

 
 

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