ドラマティック・タクシー（前編）☆

ボルネオ島へ取材へ行った時国立公園の中で遭遇したオラウータン・・驚かせないよ～に静かにレンズを向けました
写真ってほんと『一期一会』の世界でもあります


emyならではの得意分野があります

それは

初対面の人でも5分も経たない内に相手の内密な話を洗いざらい喋らせる

別に誘導する訳じゃないんですよ（笑）

私が『鑑定士』をしていて妖怪アンテナを持っている事を話していなくても・・です。

喋っているご本人が

「あれ？何でこんな事まで喋っちゃうんだろ～な？？」

と驚いていますからね・・

特に周りでは自分の事を語らない謎多きMEN'Sたちがいきなり自分の事を話出すもんだから

同席している人たちがビックリされています

「も～emyさんって刑事（デカ）みたい！」

て良く言われます

だから犯人が黙秘を続けている報道が流れていると

「ちょっと～emyさんが行ったら一遍に犯人、口わるんじゃないの～」

と冗談で言われますが、内心ちょっと

「ほんまや・・喋りはるかも？！」

と思う事もしばし・・。

理由は解りませんが、本当に皆さん色々話してくれるんですよ

これに似た現象がタクシーでもあります

タクシーをひろって乗り込みしばらくするといきなりタクシーの運転手さんが

『自分の身の上話』

を突然話始めるんですね

何度か経験した中で印象深いエピソードをご紹介します

東京出張からの帰り、ちょっと荷物が多かったので大阪から自宅へタクシーに乗り込んだ時です

走り出してしばらくするといきなり運転手さんが、

運「実は～・・ここ数年、妻の墓参りに行ってないんやけど～・・

やっぱり行った方がええよね？」

（突然、何を言い出すねん！この運ちゃん！）

と心の中で思ったのですが、とりあえず

emy「細かい事情は解りませんけど、気になる事は実行に移らはったらええんちゃいます？」

とサラっと答えると・・

運「いや～・・何か初対面のお客さんにこんな話するの申し訳ないんやけど・・」

と運転手さん、ご自分の身の上話を始めました

（身の上話は実に30分近くかかりました）

結構、複雑な内容でそのお話を聞くとなかなかお墓参りへ行けない理由が解りました

別に妖怪アンテナを立てながら話を聞いていた訳ではないのですが、

ふと気がつくとタクシーの中に気配を感じます

（そっか～・・きっと亡くなった奥さんの魂がこの事を喋らせているのかな～・・）

と思ったのでピピピっと妖怪アンテナを立てて奥様の気持ちを読み取ると

（色々あったけれど何も考えないでお墓参りに来てほしい）

と感じました

私は自分が『鑑定士』である事とか素性を話さずただ一言

emy「今度、お墓参りに行ける時間が出来ますから・・行ってあげてくださいね～」

とさりげなく言うと

運転手さんはいきなりボロボロと泣き始めました

運「ごめんな～・・ほんま、急にこんな話して！しかも泣いてしもたわ・・

あ～恥ずかし！！」

ちょうどその話が終わる頃、自宅に着きました

料金を払おうとすると、

運「も～な、今日はお金いらんわ！話聞いてもうて何かスッキリしたし、初対面のお客さんやのにほんま申し訳なくて・・お金取れへんわ～・・」

と言ってバタンっと勢いよくドアを閉めて行ってしまいました

後にも先にもタクシーの料金を払わなかったのはこの時だけです

このエピソードはドラマチックで今でも鮮明に覚えています

明日も面白いタクシーの運転手さんのお話を書きます

next tomorrow・・