ワンダフル・ペッツ Vol.5 友人の命を救ったネコ☆

イギリスに住んでいた頃、一緒にフラット・シェアしていた「エルちゃん」と「ハッシー君」です

今日はペット・リーディングのお話と言うよりも、ペットに関係しているエピソードです

私が今、一番良く喋っている友人はイギリス在中ののりちゃんです

ほぼ毎週・・少なくても月に１回は・・

お互い、苦肉を共にした仲なので何でも話をして大笑いをしています

彼女は同じ大学に通っていましたけれど、20歳で中退してイギリスに渡り、今も住んでいます

そして私もロンドン在中の時は色んなクリエイター＆のりちゃんとフラット・シェアをしていて

毎日、刺激的な日々を送っていました

そしてのりちゃんが飼っていたのがこの２匹のネコです

イギリスでは地域住民たちが、捨てられて処分されてしまうペットたちを救う為に

「突撃！フラット訪問」

がありまして、エル＆ハッシーも突然、のりちゃんの所へやって来ました。

実際、イギリスに居る頃は何処の家でもネコや犬を飼っている人が本当に多くて

当時、電車やバスの中でおとなしくご主人と一緒に乗っているワンちゃんを良く見かけました

エルちゃんは雰囲気がたまこに似ています

ハッシーは性格も風貌もカーンにそっくりで・・ビックリ

勝ち気なエルちゃんは養女に出されてしまったけれど、ハッシーは18歳の天寿を全うするまでずっとのりちゃんの側にいました

のりちゃんと電話で話をしているとハッシーが後で

「ギャ～・・（餌がまずいぞ）」

と不機嫌な声が聞こえていてその度に

「相変わらず、ハッシーは良く文句を言ってんな～（笑）」

と一緒に居た時間を思い出しながら笑っていました

何時も窓から遠くを見ていたハッシー



私のベッドで不機嫌な顔しているハッシー（何時みてもカーンに似ている・・）



あれは今から５年前・・

2005年7月７日にロンドン市内で同時多発テロが起きました

時刻も通勤ラッシュでごった返す午前9時前・・

このニュースが飛び込んで来た時、爆破された駅が彼女が何時も使っている通勤場所だったので

心配になり慌てて電話をかけました

しかし応答がありません

留守番電話にメッセージを残して彼女の無事を兎に角祈り続けていると電話が鳴りました

のりちゃんからでした

「も～・・奇跡だわ。ハッシーのおかげで命拾いした・・。
家を出ようとしたらハッシーが廊下にウ○コしてて・・それがまた掃除に手間がかかっている内に外で爆発音がしたんだよね。
しかも駅が閉鎖されているから１分先のバスに乗らなきゃいけなかったんだけど、またタッチの差で乗り遅れて・・
でも実は私が乗ろうとしていたそのバスも爆発したんだよね・・」

と信じられない話でした

良くペットに命を救われた方のお話を聞いた事がありましたけれど、こんな身近な友人から聴くとは思ってもいませんでした。

のりちゃんの危険を察知したのか・・

偶然が偶然を呼んだのか・・

絶対的な理由は解りませんが、ハッシーがのりちゃんを救った事は間違いありません

そして今、ハッシーはロンドン郊外の静かな田園の中・・アプリコットの木の下で静かに眠っています

このロンドンで起きた同時多発テロでも沢山の方々が犠牲となりました

この場をお借りして改めてテロに巻き込まれた人々のご冥福をお祈り申し上げます。


next tomorrow・・