芸術放浪記＊Vol.8 そしてKOIはパリの空で泳ぐ・・☆

日本へ戻る日の朝・・
パリへ到着した日と同じく雲と太陽の光がとても眩しくそして爽やかに感じました

今回、たった１週間のパリ滞在でしたけれど、

ロンドンへも里帰り出来たし・・

日本でコンタクトを取っていた

新聞社＆日仏文化センターのオーガナイザーの方々にもお会い出来たし・・

来年の５月、展覧会の方向性を決める事が出来たし・・

美術館やギャラリーを回って色々インスパイアされたし・・

などなど数えきれない収穫と出会い

そして非常に充実した日々を送る事が出来ました

前々からずっと考えていたパリでKOIの展覧会を開く！

事がやっと現実のものへと変わって行き

少しずつでも前進した感じです

出来れば毎年・・最低でも２年に１度は

京都で作品を作ってパリで発表する

スタンスを今後取って行きたいと思います

大げさかもしれないけれど、

たった一度の人生を『悔い』の無い様に・・

それには不屈の精神と自己責任力が非常に重要になって来るけれども

不思議と年を重ねる事に世の中が面白くなって行きます

『気』ばっかりが元気でたまに身体がついて来る事が出来ませんが・・笑

良い意味で、何時までも視野を広く・・そしてフットワークを軽く元気で・・

そしてその『元気』を周りに放出して大きなエネルギーへと

変えて行きたいと思います

『ART』を通じてemyも日本の伝統美『錦鯉』の美しさを

パリを中心に広めて行きたいでね

今回、とてもお世話になったスターク聡子さん＆彼女のラブリーな息子ちゃんのしん君
彼女はフランスでヘアメイクのお仕事をされる傍ら、東日本大震災後に発足した『パリ小町』と言うボランテイア団体に所属し、日本の文化を通したチャリティーイベントを随時開催されています
この場をお借りして・・聡子さん！色々とお世話になりました

『Made in Japan』の商品をパリジャンに広めている『BUKIYA PARIS』さんのショップ

この『BUKIYA PARIS』さんを始め、

多くの『Made in Japan』をパリのあちらこちらで

目にする事がありました

食事から文化まで・・ホント、ヨーロッパではジャパン・ブームなんですね

凄く遠い存在に感じていたパリが今回の滞在で

何だか距離が縮んだ感じです

そして内容はガラっと京都に移って・・

京都には数えきれない程の神社仏閣が点在します

其の中でemyお気に入りの場所も沢山あって

チョイスに困ってしまう事もありますけれど、

『めっちゃここセンスいい～～』

と思うお寺の一つに『相国寺』があります

『相国寺』は室町時代『一休さん』でも同じみの足利義満により

創建されました

広い境内の中心には鳴き龍の天井画で有名な法堂を始め

あの江戸時代の天才絵師、伊藤若沖との関わりも

非常に深く、境内にある『承天閣美術館』には若沖が描いた

金閣寺大書院の襖絵が常設されています

そして昨日、若沖の『釈迦・文殊・普賢三尊像』

が9月まで特別展示されていると言う事で足を運びました

～展覧会のポスター～

近年の『若沖ブーム』で展覧会には

何時も長蛇の列を目にしていたのでまた凄い人混みの中で

作品を見なければならないのかと思いきや

これまたビックリする位、誰も来ていなくて・・笑

あまり宣伝していないのか？？たまたまなのか？？？

おかげさまでじっくりと作品を鑑賞する事が出来、

嬉しかったです

青々しい緑と鮮麗された石畳の先に承天閣美術館があります

美術館の入り口近くで見つけた不思議な灯籠・笑
支えているのはライオン？？風・・でも素敵

展示されている作品の一つ『普賢菩薩像』

いや～この『釈迦・文殊・普賢三尊像』は5年位前、

宮内庁から相国寺に120年ぶりに帰って来た時の展覧会は

あまりにも凄い人が押し寄せていたので今回の展示品はレプリカ？？

なんて甘く見ていたらちゃんと『本物』が展示されていて驚きましたよ

あの数年前とのギャップは何なのか・・？

第二展示室へ続く廊下
右手には鮮麗されたお庭が見られます

館内の石庭もお見事！

お寺の中の美術館とは思えないセンスです

若沖の作品だけでなく琳派の素晴らしい屏風にお軸に漆工芸・・

どれも目を見張る逸品ばかりで感動の嵐でした・笑

こんなに誰も観に来てなくて良いの？？今日は日曜日やのに？？

と頭の中はクエッションマークが飛びまくっていたので

京都へお越しの際は是非、相国寺へお越しください・笑

法堂の前の池には沢山の蓮の華が咲いていました

お寺に蓮は良く似合いますよね

素晴らしい作品を見た後の蓮は、凄く癒されました