無病息災を願って・・☆

祇園祭では『組み紐』が家の前の飾りや鉾・山の飾りとして多く見かけます
その中でも『青い組紐』のふさは特に好きですね

今朝は、祇園祭の中でも最高の見せ場である『山鉾巡行』が

滞りなく始まり、そして夕方の神輿が出るまで一旦、落ち着いている感じです

土曜日の夜中に京都でもどしゃぶりの雨が降り、emyが住んでいる北区や亀岡でも

川が氾濫し、床下浸水の家屋が出るなど水害の被害が出てしまいましたけれど、

昼間の京都はウソのような晴天で尚かつ、猛暑日・・

そんな中、観光客で賑わう『宵山』は

三連休と重なった事もあり、例年以上の大賑わいでした

emyは最終日の『宵山』へ繰り出しましたけれど、

何とその日は40万人もの見物客が押し寄せていたようで・・

日頃、人混みが苦手なemyでも不思議と祇園祭へは出かけてしまいますね・笑

東京で生活している時はさすがに行く事は出来なかったのですが、

京都での学生時代、そして関西へ戻った後は必ず毎年祇園祭の動く芸術

の美しさに酔いしれています

日本の伝統的なお祭り事は神事と繋がっているので、

美しい鉾・お囃子・踊りで悪霊をおびき寄せて封じ込め、

そして退散させる内容は、近年、自然災害や人災に悩まされている日本の

『無病息災』を芯に願いたい所・・

悪霊ですら美しいものの魅力には勝てない・・

特に今年は日中、雨に降られなかったので、鉾に取り付けられている

国宝級の絨毯やタペストリーがビニールにかけられる事無く、

ダイレクトにその美しさに触れる事が出来た事が嬉しかったです

狭い路地に組み込まれた鉾や山以外に『屏風祭り』と言って旧家のお宝が町家の中に展示されています
これらがまた凄いものばかりで・・町家の中は別世界ですね

何処までも続く金襴屏風
まるで鏡の様に見えますが、『うなぎの寝床』と称された伝統的な京町家の作りです

屏風の前には、この様なミニチュア鉾も良く展示されています

鉾や山の角には見事な組紐が下がっています

西洋から東洋まで・・こんな多国籍の文化が祇園祭の中で見事に融合されているんですよね

鉾や山の一つ一つにちゃんと物語や言い伝えがあります
写真に治めていないのですが『岩戸山』には天の岩戸伝説の神々（タジカラオウ＆アマテラス）とイザナギ命のフィギアが乗っています

珍しい船の形をした『船鉾』

船首には伝説の鳥『鷁（げき）』

船尾には見事な『飛龍』の彫刻が施されています

鉾の中でもひときわゴージャスな飾り付けをされいている『月鉾』
emyもお気に入りの鉾の一ですが、『月読命』を祀っています

辺りが暗くなるにつれ灯籠の明かりに照らされた飾りが
幻想的な雰囲気をかもし出します

『蟷螂（かまきり）山』の灯籠

また来年も祇園祭の魅力をお届け出来ますように・・